【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.1
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124: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2023/06/01(木) 21:18:30.41 ID:cAvrZtli0

ピンポーン

洗顔にヘアセットと一通りの朝の支度をし終えようかというタイミングでインターホンが鳴った。

にちか「は、はい!」

ルカ「おはよ、もう起きてたか?」

ルカさんは昨日の今日だというのに、気丈に笑顔を見せてくれた。
きっと私に不安を抱かせないためなんだと思う、どこかその口元にはぎこちなさを感じた。

ルカ「昨日は寝れたか? 環境も違って……落ち着かないだろ」

にちか「んー……そうですね、部屋自体は完全防音で、物音もしなくて静かなので寝ることは寝れました」

ルカ「そっか、そんならよかったけど」

にちか「ルカさんは?」

ルカ「私は……すぐには寝れなくてさ、あたりをぶらついてたよ」

ルカ「どっかに出れる場所がないかって、そんな期待しても無駄なのは分かってんのにさ」

にちか「ルカさん……」

そう言ってルカさんは自嘲して肩を窄めた。
ルカさんだって私と数えるほどしか年は変わらない。
彼女だって不安を抱いているはず、私にそれを見せないように取り繕っている。
そのことが余計に負荷になるのが、嫌だった。

にちか「ルカさん! 朝ごはん! 朝ごはん食べに行きましょう!」

ルカ「え? お、おう……どうした、急に」

にちか「もうお腹ぺこぺこなんですよー! 飢え死に寸前! さ、早く行きましょう!」

ルカさんの手を強引にとって駆け出した。
不意をつかれた手には一切の抵抗の力がこもっておらず、痩身のルカさんは私でも軽く引いて行けた。
掌から伝わってくるルカさんの冷えと震えを、強引に握り込んでいた。



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