「今日からあなたは、仮面ライダーです」 せつ菜「へ?」
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34:名無しNIPPER
2023/05/24(水) 21:48:47.04 ID:9gkPBj8d0
ツムリ「西野 冬樹様。あなたはこれ以上の参加は危険とみなし、ドクターストップ……すなわち脱落となります。よろしいでしょうか?」

冬樹「……あぁ、ドクターストップってあるんだ。このゲーム。これなら、元の生活にも戻れるの?」

ツムリ「はい。この場合脱落扱いとさせていただきますので、あなたは元の生活に戻れます」

せつ菜「そんな……西野さん。私の変身の時間稼ぎのために戦って、それで終わりだなんて……どうにかならないんですか!? こんなに戦えるバックルがあるなら、傷を治すのだって……!」

冬樹「いいんだよ。君の活躍が見れて、君に肩借りれて、いい思い出になったし……それに。ここで終わるなら、僕の理想に対する思いがこれだけだったってことなんだ。今も残ってる皆は、きっと理想を願う心が僕なんかよりもずっと強かった……そう思えば、ここを降りるのも納得できるよ……正直、気張って疲れちゃったし、いいんだよ」

秀秋「フン……俺の理想の世界が叶ったら、次はお前が叶えることだって出来るだろうよ」

冬樹「ははっ……まぁ、皆。頑張ってね、世界救って、神様になって……理想の世界、今まで脱落していった人たちや……僕に見せてよ」

千春「西野くん……」

夏雄「冬樹……」

冬樹「それから、皆。一回戦の時はごめん。皆僕と同じで、理想の世界のために必死に戦ってたのに狂ってる、なんて言って……」

夏雄「気にするなよ。冬樹は間違ってない、冬樹は……立派な人間だよ。デザグラで見てきた人間で、冬樹みたいに他の参加者を守ってやれる優しさを持ってるプレイヤーは珍しかった」

冬樹「そっかぁ……僕、まともで優しい人間かぁ」

千春「……うん。私たちが保証するよ。西野くんは、凄い立派だった。西野くんは自分を誇っていいんだよ」

せつ菜「はい。西野さんは、西野さん自身が思っている以上に凄い人です。私は、あなたのその優しさに助けられましたから……!」

冬樹「……そう、保証されたことも忘れちゃいそうだけど……でも、君たちに出会えてよかった。この気持ちだけは確かだ……じゃあ、ね」

『RETIRE』シュンッ……カランッ

ツムリ「彼は、仮面ライダー失格となりました」

せつ菜「……ですが、立派な仮面ライダーでした。ここにいる、誰よりも優しくて……立派な仮面ライダーです」

夏雄「そうだな……理想を願って、他人を蹴落としてでも進みたがるこのデザイアグランプリで、アイツは異端だよ。でも、人間の鑑だった」

ツムリ「……それでは皆さん、第2ウェーブまでご休憩ください!」

秀秋「さてと。今度はビートゾンビで頑張るか」スッ

千春「……一応、ドリル。使います?」スッ

夏雄「……うん、助かる」

夏雄(いい空気に浸ってたら大型バックル取られちゃった……秀秋の野郎……!)

せつ菜(……西野さんが作ってくれたチャンスと、くれたこのバックル……これを大事にして、戦わないと。今度は私一人で……東雲学院のライブを、守るんだ)

秀秋「棚ぼただなぁ、大型バックル2個持ちなんて俺にも運が巡って来たか」

夏雄「……まぁ、ないよりかはマシか、ないよりかは」

千春「大型バックル2個持っててもあれだけ怪我しちゃうって考えたら、西野くんのアドバイスは正しかったんだよね……ちゃんと、コレ大事にしないと」

ツムリ「それでは、第2ウェーブ開始となります! 皆さん、ご武運を!」シュンッ


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