「今日からあなたは、仮面ライダーです」 せつ菜「へ?」
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名無しNIPPER
2023/05/22(月) 21:31:23.62 ID:M7t/lYat0
秀秋「ふぅ、飯何すっかなー……あん? なんだお前ら、通夜みたいな空気出して」
夏雄「幸ちゃんが、退場したんだ」
冬樹「僕のせいだ……冗談のつもりでも、ふざけて彼女のバックルをねだったせいで……」
夏雄「冬樹が気に病むことじゃない、俺の指示が間違ってただけだ。それに、あの子は冬樹が使いづらいって言ってたドリルバックルを使うことの意味をわかった上でニンジャバックルを君に託した……自己責任って奴だ」
冬樹「違うだろ……! 僕がねだらなきゃ、僕がもっと強くて、どんなバックル使ってても問題なかったら……!」
秀秋「んだよ、そんなくだらねえことで言い合いしてんじゃねえよ。ライバルが減って、バックル貰えたんだから良かっただろ。あ、執事。俺にコーヒーくれ」ドカッ
ギロリ「かしこまりました」スタスタ
せつ菜「佐藤さん、その言い方は……!」
秀秋「事実だろ。デザイアグランプリってのは生半可な覚悟で挑めば消える。前回だって、ふざけたノリで戦って無様晒して散った奴が何人もいたぜ」
千春「……」
夏雄「……そうだな。俺たちは理想の世界を目指して戦ってきたんだ、誰が退場しようが脱落しようが、目指すのは頂点だけだもんな」
冬樹「狂ってるよ。君たちはおかしいよ……! 人が簡単に消えるような出来事を、なんで簡単に割り切れるんだ! それも、目の前で……」
秀秋「人間なんて世界のどこでもかしこでも命落としてんだろ。それが、たまたま目の前だったかどうかの話だ。明日は我が身って奴だろ、いちいち誰が消えるだの生きてるだので騒ぐなよ」
せつ菜(これが、仮面ライダーの世界。人が亡くなってしまうことが身近で……とても重い。ただ見てる側だけだった私じゃ、わからない世界……もう、イベントに参加したオタクの気分ではいられないですね……)
千春「……」
ツムリ「皆さま、本日はお疲れさまでした。次のゲームの開催は、後日お知らせいたします!」スタスタ
せつ菜「……はい。後日、ですね」シュンッ
せつ菜(……戻って来た。私がさっきまでいたはずの、生徒会室ですね)
せつ菜「……時間、結構経ってますね。同好会の活動に参加出来なかった上に、最終下校時刻ギリギリ……仮面ライダーも大変です」イソイソ
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