【ポケモンSV】アオイ「自分だけの宝物を、今度こそ」
1- 20
5: ◆3V0iM3h5N98l
2023/05/09(火) 04:21:06.44 ID:3kndf1R30

南1番エリア 朽木の祠前


アオイ「これが最後の杭……」

レホール「ああ。そして幸いにも、かつてお札の悪しき力によって災いをもたらしたとされるポケモンが封印されし祠が目の前に」

アオイ「本当に杭を抜いたら、災いのポケモンが解放されるんですよね?」

レホール「もちろん! ……とは断言できない。何せ歴史とは嘘吐きだからね」

アオイ「それを歴史教師が言うんですか」

レホール「ノンノンノン。嘘とはすなわちロマン! 数多の嘘に隠されたたったひとつの真実、それを掘り明かすことこそが歴史を学ぶ楽しさなのさ!」

アオイ「まあ何でもいいですけど。じゃあ、抜きますね」


 黒く光る杭を引き抜くと、それは元から無かったかのように霧散した。

 その直後、祠を塞いでいた鎖が震え始めた。

 まるで寝起きを邪魔された赤子のような荒い振動────否、胎動のようで。

 祠の壁がぼろぼろと崩れ落ちてゆくのだった。


謎のポケモン「カキシルス」

レホール「うっひょおおおおおおおおおおおおおお!!! 出た出た出た出たホントに出たあああああああああああああ!!!」

アオイ「これが、災いのポケモン……」

レホール「草葉と蔦に塗れたおどろおどろしいカラダ……良いねえ良いねえ災い呼びそうな見た目だぁ!!!」

スマホロトム「ロトロトー!」

アオイ「えっ、ポケモン図鑑が反応した……?」


 No.1001 チオンジェン

 分類:さいやくポケモン
 タイプ:あく・くさ
 高さ:1.5m
 重さ:74.2kg
 特性:わざわいのおふだ

 草木のエネルギーを吸い上げる。
 周囲の森はたちどころに枯れ果て、田畑は不作となる。


チオンジェン「カキシルス……」

レホール「さあバトルアンドゲットだよアオイ! さあさあほらほらチャンピオンランクの腕の見せ所ではないかね!? んん!?」

アオイ「(災いのポケモンはあくまで歴史上の逸話のはず……なのにその存在が既に証明されているどころか、ポケモン図鑑にまで情報があるなんて)」

チオンジェン「カキィ……シルスッ!!!」

レホール「うぉっと間一髪! なるほどね、その蔦を自在に操り戦うわけだ!」

アオイ「(そんな、これじゃゲットしたって「自分だけの宝物」にならない!)」

レホール「ちょっとちょっと、いつまでスマホロトムとにらめっこしてるんだい!? こちとらバトルは門外漢でね、出来れば手持ちの子を繰り出すことすら控えておきたいくらいなんだよ!?」

アオイ「(ダメだ、考えてても仕方無い。とにかくチオンジェンと戦って、絶対にゲットするんだ!)」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
16Res/29.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice