【ポケモンSV】アオイ「自分だけの宝物を、今度こそ」
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◆3V0iM3h5N98l
2023/05/09(火) 03:29:25.78 ID:3kndf1R30
南1番エリア レホール先生のテント
レホール「本当に良かったのかい?」
アオイ「何が?」
レホール「お友達、置いてきちゃったんだろう」
アオイ「大丈夫ですよ。ペパーは研究、ネモはオモダカさんの特訓、ボタンはポケモンリーグ技術部のお手伝いがありますし」
レホール「なるほど。つまりこう言いたいんだね。かつて肩を並べた友が、それぞれの道に向かって進み始めた。それも「自分だけの宝物」を見つけて」
アオイ「……」
レホール「なのにアオイはというと……何も無い! 何も手にすることはなかった! パルデア地方を救った功績は学校側に握りつぶされ表に出る事は無く……」
アオイ「…………」
レホール「輝かしい最速チャンピオンロード制覇の実績、それがあってもオモダカが最後に選んだのはネモだった!」
アオイ「…………っ!」
レホール「秘伝のスパイス? ヌシポケモン? もちろんペパーの研究資料として持って行かれたさ!」
アオイ「……」
レホール「スター団の改心、それは実行役のアオイよりもスター団ボスの身分を明かしたボタンへの称賛にシフトした!」
アオイ「…………おもしろい話」
レホール「まったくだ! これほど面白い話はそう無いよ!」
アオイ「準備は出来てる。南東部の杭もあと少しですよ」
レホール「うむ、その意気や良し。いやはや、いち歴史教師としてアオイの研究意欲については喜ばしいことこの上ないね」
アオイ「研究なんてどうでも良いです。ただわたしは────」
レホール「────「自分だけの宝物」が欲しい」
アオイ「っ! …………はい」
レホール「しかしそれが古代の災いをもたらすポケモンの封印を解くことだなんてね。御母堂がそれを知ったらどう思うだろう」
アオイ「喜んでくれますよ、きっと」
レホール「そうかい、それはとんだ────すてきなママだこと」
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