バードストライク・アウト(相棒×名探偵コナン)
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9:Bard・t ◆hQSAQDhr.k[saga]
2023/04/01(土) 02:36:18.88 ID:3bL1AtgJ0

「しかし、困りましたね」

呟く様に言った右京の言葉に、冠城が怪訝な顔をした。

「タイミングから見ても滞在先は毛利探偵事務所の可能性が高いでしょう。
しかし、この資料を見る限り捜査一課にその情報は上がっていない」

「ジョン・ボイドの動きと資料の作成時間から言って、
一課はまだこの事を知らないと見ていいでしょうね」

「ええ、その通りです。毛利探偵は捜査一課の三係、
芝浜の事件を担当している目暮警部の実質的な協力者として
半ば公然と活動しています。
それが伝わっていないと言う事は、事件とは無関係、
提供された情報が協力関係にある刑事の個人的なメモに留まってる、
或いは」

「或いは、協力関係にある目暮警部にも話せない依頼内容だったか」

冠城の言葉に、右京が頷いて見せる。

「だとすると、毛利探偵から情報を得る事は困難でしょう。
それなら搦め手から、と思ったのですがね。ほら、ここ」

右京が指さしたのは、スマホの地図アプリだった。

「それで、この『ポアロ』と言う喫茶店に就いて
何か解る事があれば、と思ったんですけどねぇ。
他の仕事も入っていますから、
遅くとも一時間後にはここを出なければいけません。
下調べをして行くのはこの次の機会にしましょう」

約二十分後、冠城亘の運転するスカイラインが、
杉下右京を助手席に乗せて警視庁を出発した。


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