51:名無しNIPPER[saga]
2023/03/15(水) 02:15:15.22 ID:FNFQ/IgAO
彼方「どうしたの、忘れ物?」
エマ「皆にはそう言ってきたけど、そうじゃないよ」
彼方「え、じゃあ何で?」
52:名無しNIPPER[saga]
2023/03/15(水) 02:16:21.60 ID:FNFQ/IgAO
エマ「ありがと〜。それじゃあ失礼して…」
ギュッ
彼方「もがっ」
53:名無しNIPPER[saga]
2023/03/15(水) 02:17:45.60 ID:FNFQ/IgAO
エマ「〜♪」
彼方「エマちゃん…さすがに長くない?」
エマ「えー、ダメ?」
54:名無しNIPPER[saga]
2023/03/15(水) 02:19:14.24 ID:FNFQ/IgAO
エマ「ダメだよ、何でもない振りしちゃ。通り魔に会って平気な人なんていない。怖かったに決まってるんだから」
彼方「……」
エマ「遥ちゃんや果林ちゃんや同好会の皆に心配かけないようにしたかったのは分かるよ?」
55:名無しNIPPER[saga]
2023/03/15(水) 02:21:18.82 ID:FNFQ/IgAO
彼方「……しずくちゃん顔負けの名演技が出来たと思ったのに。エマちゃんにはかなわないね」ボソッ
エマ「彼方ちゃん、遥ちゃんはまだ眠ってるから…大丈夫だよ」
彼方「うん……このまま胸をお借りするよ〜」
56:名無しNIPPER[saga]
2023/03/15(水) 02:22:48.31 ID:FNFQ/IgAO
彼方「急に、叫んで……包丁、取り出して…」
彼方「そのまま……走ってきて…」
彼方「でも、私…果林ちゃんを守らなきゃって……」
57:名無しNIPPER[saga]
2023/03/15(水) 02:24:39.94 ID:FNFQ/IgAO
彼方(私はそのままエマちゃんの胸の中で思う存分泣いた)
彼方(顔を上げた時にはエマちゃんの上着はびっしょり濡れていて…『ごめん』と『ありがとう』を伝えた)
彼方(心の中にしまい込んでいたあの時の恐怖は涙と一緒に流れ落ちて、胸の中が軽くなったように感じた)
58:名無しNIPPER[saga]
2023/03/15(水) 02:28:57.66 ID:FNFQ/IgAO
彼方(病室で一人になっても、寂しくはなかった)
彼方(ベッドの脇に山と積まれたお見舞いの品を見れば、自然と笑顔になれたから)
彼方(食事と入浴を済ませて、明日会う人達の顔を思い浮かべながら、一人、眠りに就いた)
59:名無しNIPPER[saga]
2023/03/15(水) 02:33:46.16 ID:FNFQ/IgAO
彼方「……」
しずく「という物語を書いてみました。まだ途中ですが」
彼方「遥ちゃんを殺すな」
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