歩夢「しずくちゃん、私だって限界あるんだよ!?」かすみ「かすみんに言われても」
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:39:29.96 ID:4/7xKwHB0
かすみ「……、……」
歩夢「あ、かすみちゃん。今日は一人?」
かすみ「げ。歩夢先輩……」
歩夢「げ、じゃないでしょ?もう……隣、いい?」
かすみ「……はぁ。いいですけど」
歩夢「ふふ、ありがと。そういえばしずくちゃんは?」
かすみ「しず子ならちょっと用事がとかで行っちゃいました。鞄置いて行ってますし、戻ってくるとは思いますけど」
歩夢「そっか。それなら私もここで待ってようかな」
かすみ「なら歩夢先輩が一人で待っててくださいよ。しず子の鞄見といてください」
歩夢「頼まれたんだから、ちゃんと見ててあげないとかわいそうだよ?」
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2
:
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]
2023/02/15(水) 16:40:37.80 ID:4/7xKwHB0
かすみ「はぁ……。あの手この手でかすみんを引き止めてますけど、今度は何です?」
歩夢「あ、バレた?」
かすみ「バレバレです。どうせまたしず子のことなんでしょうけど」
歩夢「そうそう。そろそろ私も限界なんだよ!」
かすみ「限界になったらかすみんに話すルールでもあるんですか?」
以下略
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3
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:41:15.40 ID:4/7xKwHB0
〜
歩夢「……あ、オフィーリアだ!ご主人様のところにいなくていいの?」
歩夢「わ……もう、くすぐったいよー。ご主人様に似て甘えん坊なんだから」
歩夢「よしよーし。いい子だからここでゆっくり待ってようねー」
以下略
AAS
4
:
◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:41:48.11 ID:4/7xKwHB0
歩夢「しずくちゃん……!?どうしたのいきなり……」
しずく「がるるるる……」
歩夢「…………え、オフィーリアに威嚇してるの?これ」
しずく「……」
歩夢「あ、オフィーリア行っちゃうの?……あれ、違うの?」
以下略
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5
:
◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:42:18.86 ID:4/7xKwHB0
しずく「……跡、付けちゃいましたっ。えへへ……♪」
歩夢「ウソ!?……ほ、ほんとについてる……///」
しずく「もう私のでーすっ?ぎゅううー……?」
歩夢「……もぉー!本当にかわいいんだから?」ナデ…
しずく「んぅ……♪」スリスリ
以下略
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6
:
◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:42:44.34 ID:4/7xKwHB0
〜
歩夢「しずくちゃんはいつか絶対私が飼うからっ!」
かすみ「結構危ない発言ですね」
歩夢「はぁ〜……しずくちゃんと触れ合える犬カフェないかな……」
以下略
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7
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:43:32.64 ID:4/7xKwHB0
かすみ「というか純粋な疑問なんですけど、跡ってそんなに簡単に付くものなんですか?」
歩夢「しずくちゃんは結構付けてくれるよ?ほら」ピラッ
かすみ「……うわ、ほんとについてる」
歩夢「はぁ……しずくちゃんのペットになってわんわんしたいなぁ……」
かすみ「もうかすみんの頭が理解を拒んでます……」
以下略
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8
:
◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:44:27.24 ID:4/7xKwHB0
歩夢「努力の成果もあって、晴れてしずくちゃんの方から甘えてきてくれるようになったわけです」
かすみ「あー、はい。よかったですねー……」
歩夢「それに……たくさん甘えてくれた後の、ごめんなさいもなくなったから。これほんと嬉しい」
歩夢「でもどんどん甘えんぼ度合いが加速してて、時折目線で『歩夢さんは私のことだいすきでしょ?』みたいな感じ出してくるの」
歩夢「そうだよ!!だいすき!!!」バンッ
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9
:
◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:45:16.38 ID:4/7xKwHB0
歩夢「はぁ、はぁ……正直やりすぎちゃったかなって思ってるよ。まさか私が耐えられなくなるとは予想できなかったもん」
歩夢「もうね、しずくちゃんは分かってきてるんだよ。毎度毎度、的確に私の弱点射抜いてる」
歩夢「このままだと私の方が勝てなくなりそうだよ……」
かすみ「ああ、あれ一応ちゃんと効果はあったんですね」
歩夢「効果ありすぎだよっ。ほんと何してくれてるの……ありがと……」
以下略
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10
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:45:48.52 ID:4/7xKwHB0
〜
歩夢「はぁ、はぁ……もう、部室まで距離ありすぎだよー……この学校、ほんと広すぎ……」
歩夢「確かソファにかけて……って」
しずく「すぅー……んぅ、えへへ……♪」
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11
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:46:19.33 ID:4/7xKwHB0
しずく「……、……」
歩夢「……落ち着いた?」
しずく「はい……。それで、あの……」
歩夢「……匂いが好きなの??」
しずく「ぁ、う、えっと……///」
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:47:06.09 ID:4/7xKwHB0
しずく「……そ、その時はちゃんと連絡しようと思ったんですよ?でも手に取った瞬間、何も考えられなくなってしまって」
歩夢「それでああなってたんだ?」
しずく「今思い返しても、本当に恥ずかしいです……///」
しずく「……でも、とても満たされたような気がしたんです」
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:47:34.93 ID:4/7xKwHB0
しずく「歩夢さん……?」
歩夢「あのね、しずくちゃん。……頑張ってる人だって、甘えてもいいんだよ?」
しずく「頑張ってる人が、甘える……?」
歩夢「しずくちゃんはきっと『今は頑張る時だから』って、この何日か過ごして来たんだよね」
歩夢「早くから朝練して、お昼休みもお弁当を食べてすぐに演劇部に行って、今もこうして遅くまで練習して……そうやって頑張るしずくちゃんは、すごくかっこいいと思うよ」
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:48:03.82 ID:4/7xKwHB0
歩夢「頑張り屋さんなしずくちゃんには、たくさん休んでいい権利があるの」
しずく「権利……?」
歩夢「そう。いーっぱい甘えて、ワガママ言って、休んで……好きなことをしていい権利があるんだよ」
歩夢「それをしずくちゃんが許せないなら……私が代わりに許してあげる」
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:48:40.98 ID:4/7xKwHB0
歩夢「よいしょ、っと……靴、脱がせるね」
しずく「え、あの」
歩夢「いいからいいから。……ずっと頑張ってたんだね」サス…
歩夢「この足にも、お疲れ様ってしてあげないと。……どう、痛めてない?」
しずく「……痛くはない、ですけど」
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16
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:49:09.97 ID:4/7xKwHB0
歩夢「膝から、太もも……このまま、全身の力を抜いていこうね」ツツー…
しずく「っ……あ、歩夢さん?その、……当たって……///」
歩夢「あー……ふふ?それも我慢しててほしいかなー……?」
歩夢「段々、力が抜けてきたね。えらい、えらい……」
しずく「ん……」
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:50:03.29 ID:4/7xKwHB0
しずく「……っ」ピク…
歩夢「……ふふ、そうそう。その調子だよー?」
しずく「……」モゾモゾ…
歩夢「あとちょっと、あとちょっと……」
しずく「……、……」ピト
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:50:39.21 ID:4/7xKwHB0
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かすみ「ここ数日しず子の調子が良かったの、そういうことですか」
歩夢「あ、気付いてた?」
かすみ「なんとなくは」
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:51:14.82 ID:4/7xKwHB0
しずく「!……、……」
かすみ「……ふぅ。そこの物陰からこっち見てるんですよ。絶対何かありますって」
歩夢「あ、そっか……私が見てることに気付いたら、逃げちゃうかもしれないね」
かすみ「ですです。なんでこっち来ないんでしょうね」
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◆bncJ1ovdPY
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2023/02/15(水) 16:51:47.99 ID:4/7xKwHB0
かすみ「……どうします?さっきのでかなーり警戒してますけど」
歩夢「うーん……しずくちゃんがここにいた時は、私はいなくてかすみちゃんだけがいたんでしょ?」
歩夢「それなら私が一回そっちの物陰に移動すれば、しずくちゃんも戻ってこないかな」
かすみ「どうでしょう……何がしたいのかも分かりませんから」
かすみ「それに、ここに歩夢先輩が来るのはしず子にも分かり切ってたことでしょうし」
以下略
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21
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◆bncJ1ovdPY
[sage saga]
2023/02/15(水) 16:52:15.65 ID:4/7xKwHB0
しずく「……あ……か、かすみさん。お待たせ」
かすみ「ううん。用事ってなんだったの?」
しずく「ちょっと、その……忘れ物を取りに、ね」
かすみ「ふーん……」
かすみ(さて、歩夢先輩は……)チラ
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