783: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/10(火) 12:20:10.66 ID:gpGK8xOx0
🎹 🎹 🎹
そして最後に──
愛「……いらっしゃい、ゆうゆ、歩夢」
侑「……愛ちゃん」
歩夢「……元気?」
愛「あはは、困ったことに割と元気なんだよね……意外とご飯もおいしいしね。もんじゃが出てこないのはちょっと寂しいけど……」
歩夢「もんじゃ……差し入れが出来たらよかったんだけど……」
愛「冗談だって、真に受けないでよ。もう、歩夢ったら素直なんだから♪」
そう言って愛ちゃんはカラカラと笑う。
愛「あと……ゆうゆの背中に隠れてないで、出ておいでよ」
リナ『……こ、こんにちは』 || ╹ _ ╹ ||
愛「表情硬いよ。表情を豊かにするために璃奈ちゃんボードを考えたんだからさ、笑って──りなりー」
リナ『うん』 || ╹ ◡ ╹ ||
愛ちゃんにはこうして、リナちゃんと一緒に定期的に会いに来ている。
まだぎこちなさはあるものの……愛ちゃんもリナちゃんも……少しずつ、少しずつ、今の形を受け入れようと頑張っている。
愛「みんな……ありがとね。あんなしょーもないことしたアタシに……何度も面会に来てくれて」
歩夢「しょうもなくなんて思ってないよ」
侑「私たちも……ドッグランで助けてもらったし」
愛「あはは♪ あれを助けてもらったなんて言えるの、ゆうゆたちくらいだよ♪ お人好し過ぎて心配になっちゃうよ……」
愛ちゃんはそう言って笑うけど──
愛「……でも、りなりーが……そんな優しい人たちと出会えてよかったって……今は……心の底からそう思うよ」
リナ『愛さん……』 || 𝅝• _ • ||
愛「ほら、泣かないでって! 相手と楽しく話したいときは〜?」
リナ『リナちゃんボード「にっこりん」』 ||,,> ◡ <,,||
愛「そうそれそれ♪」
リナ『うん!』 ||,,> ◡ <,,||
愛「さってと……アタシはそろそろ戻ろうかな」
侑「もう行っちゃうの……?」
愛「心配して来てくれる人がいるだけで……アタシには十分すぎるよ」
そう言って、面会室から出て行こうとする際、
愛「あ、そだ……歩夢」
愛ちゃんが振り返って、歩夢を呼ぶ。
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