749: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/09(月) 17:48:00.64 ID:jK0Y5xHa0
■Chapter073 『ツナガル未来の為に』 【SIDE Yu】
「ガオーレッ!!!!」「ラリオーナッ!!!!」
──2匹の太陽は、光の速さでウルトラスペース内を駆けて行く。
猛スピードで流れる景色の中、他の世界へ繋がっているであろうウルトラホールを傍目に見ながら、私たちは進んでいく。
歩夢「す、すごいスピード……」
リナ『ソルガレオが持ってる光のエネルギーを速度に変換してるみたい!』 ||,,> ◡ <,,||
侑「この速さなら……愛ちゃんに追い付ける……!!」
「ブイッ!!」
リナ『ただ、ソルガレオから絶対に振り落とされないようにね。ソルガレオの周囲にはエネルギー場が発生してるから、侑さんたちに影響がないだけで……ウルトラスペースが生身で耐えられる環境じゃないのには変わりないから』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「了解! 歩夢、気を付けてね!」
歩夢「うん♪ 侑ちゃんも」
歩夢がニコリと笑って返してくる。
そんな私たちを見て、
リナ『二人とも……旅立ちの頃に比べると、すごくたくましくなったね』 || ╹ ◡ ╹ ||
リナちゃんが、そんなことを言う。
歩夢「え、そ、そうかな……?」
リナ『特に歩夢さん! 最初はバトルは怖いって言ってたけど……今はすっかり頼もしくなった』 || > ◡ < ||
歩夢「……きっと、そうなれたのは……侑ちゃんが隣にいてくれたからだよ」
侑「歩夢……」
歩夢「……これまでずっと侑ちゃんが守ってくれたから、助けてくれたから。でも、これからは私も侑ちゃんを支えられるように、もっともっと強くなって……今度は私が侑ちゃんを守るんだって決めたから。侑ちゃんを隣で守るためなら、もう戦うのも怖くない」
歩夢はそんな風に言う。だけど──
侑「私はずっと前から……歩夢に助けられてばっかりだよ」
最初は私が歩夢を守らなくちゃいけないなんて息巻いて……空回りしたこともあったけど──いつの間にか、歩夢と一緒に戦うようになっていて、私も歩夢に背中を預けるようになっていて……。
侑「私も……歩夢が隣に居てくれるから戦える。歩夢が居てくれるから、勇気が湧いてくる。立ち向かえるんだ」
歩夢「侑ちゃん……」
侑「私は一人で戦ってるんじゃない。歩夢が、リナちゃんが、イーブイが……みんながいるから戦えるんだ」
「イブイ♪」
歩夢「うん……私も、侑ちゃんが、リナちゃんが……サスケやみんながいるから戦える」
「シャボ」
リナ『侑さん……歩夢さん……。……うん!』 ||,,> ◡ <,,||
「ガオーレッ!!!」「ラリオーーナッ!!!!」
──ここまで旅をしてきて……出会ったポケモンたち。出会った人たち。いろんな出会いがあったから……今、私はこうして戦えている。
侑「そして……これからも、いろんな人たちと、いろんなポケモンたちと……新しい出会いを、新しい冒険をしたいから……」
歩夢「うん。……そうだね……。これからも、きっとたくさん、楽しいこと、わくわくすること……たくさんあるはずだから……」
リナ『誰かと誰かが繋がっていく明日のために……!』 ||,,> ◡ <,,||
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