640: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/06(金) 17:15:57.17 ID:djK6Kzqg0
愛「……何?」
リナ『璃奈はそんなこと望んでない!!』 || ˋ ᇫ ˊ ||
愛「……リナちゃん……だっけ? 名前が同じだけのロトム図鑑の分際で……りなりーの何がわかるの?」
彼方「愛ちゃん、その子は璃奈ちゃんなの!!」
愛「……は?」
彼方「璃奈ちゃんの記憶を持ってる子なの……!!」
愛「嘘でしょ……?」
リナ『彼方さんの言ってることは……嘘じゃない……。私はロトム図鑑じゃない。……璃奈の記憶をベースに作られた……AIだよ』 || ╹ᇫ╹ ||
愛「……ベースに……か」
リナ『…………』 || ╹ _ ╹ ||
愛「…………じゃあ、答えてよ……」
リナ『…………』 || ╹ _ ╹ ||
愛「…………君は……りなりーなの……?」
リナ『…………』 || ╹ _ ╹ ||
愛「…………」
リナ『…………璃奈では……ない。……私は……コピー。……璃奈は今も……情報として……どこかを……漂ってる……。……璃奈は……もう……絶対に生き返らない……』 || 𝅝• _ • ||
愛「………………。…………だよね…………知ってる。……知ってるよ。……だって──りなりーの作った理論に……そう書いてあったから……りなりーの提唱した理論には……一度情報レベルでバラバラになった人間を……完全に復元するのは絶対に不可能だって……」
リナ『…………』 || 𝅝• _ • ||
愛「何度も何度も何度も何度も何度も何度も……計算しなおした……。もしかしたら、万に一つ、億に一つ、兆に一つ……あの理論が間違ってて……りなりーを救える可能性があるかもしれないって。でも…………りなりーが作った理論が……間違ってるはず、なかった……。……ないんだ……。……だって、りなりーが作った理論だから……。……りなりー自身が……もうりなりーが帰ってこないことを……証明してたんだ……」
リナ『…………』 || > _ <𝅝||
愛「でもさ……」
愛ちゃんはギュッと拳を握りしめて──
愛「……こんなときくらい──嘘……吐いてよ……」
絞り出すような声で……そう、言った。
リナ『……愛、さん……』 || _ ||
愛「そうじゃなきゃ……アタシ……っ……。……もう、本当に……止まれないじゃん……っ……」
愛ちゃんは──泣いていた。
直後──アーゴヨンの背後に巨大なウルトラホールが出現し、
愛「…………もう……全部終わりだ……この世界も、この宇宙も……全部……一つになる……。……りなりーと……一つになって……繋がるから……──」
リナ『愛さんっ!!』 || > _ <𝅝||
愛ちゃんは……ホールに飲み込まれて──消えてしまったのだった。
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