243: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 12:54:49.93 ID:gk2TE+8k0
侑「ニャスパー!!」
「ニャーーーッ」
私の声と共に──ニャスパーがクロバットを踏み切って、チリーンに向かって飛び出した。
理亞「チリーン!! “サイコショック”!!」
侑「ニャスパー!! “サイコショック”!!」
「チリーーーンッ!!!」
「ウニャァーー」
2匹のサイコパワーが空中で出現し、ぶつかり合う。
理亞「クロバット!! ニャスパーの注意は逸らした!! 今のうち……に……!?」
理亞さんが驚いた顔をする。何故なら──クロバットの翼が凍り付いていたからだ。
侑「この気温なら、“みずでっぽう”でも十分凍りますよ!!」
「フィオーー♪」
理亞「……! 狙いは最初からクロバットを凍らせること……!?」
そう。ニャスパーだとクロバットの動きを封じるには常に付きっ切りにならなくちゃいけないけど──フィオネで凍らせれば、ニャスパーはフリーになる。
理亞さんの手持ちで、すでに割れているポケモンのうち、空を飛べるのはクロバットとチリーン。なら、クロバットの動きを一時的に封じればチリーンが出てくると読んでいた。
理亞さんのポケモンのレベルが高くても、フルパワーのニャスパーなら、対抗出来るはずと踏んでチリーンにぶつけ──
理亞「クロバット……!! 一旦ボールに──」
理亞さんはボールを構えて、クロバットの落下地点に向かって走り出す。
侑「させません!! フィオネ! “ブレイブチャージ”!!」
「フィ、オーーーーッ!!!!」
フィオネが自分自身を奮い立たせてパワーを高め──
侑「“ハイドロポンプ”!!」
「フィーーーオーーー!!!!!!」
「クロバッ……!!!?」
理亞さんのボールが届く距離に入る前に──真下に向かって、“ブレイブチャージ”で強化した“ハイドロポンプ”を叩きこんだ。
万年雪が降り続けるグレイブマウンテンの寒さの中──“ハイドロポンプ”は凍り付きながら、一本の氷の柱を突き立てるように、クロバットを地面に突き落とした。
理亞「クロバット……!!」
「バ…バットォ…」
理亞「く……戻れ……!」
理亞さんがクロバットをボールに戻す。
リナ『やったよ侑さん! クロバット戦闘不能!』 || > ◡ < ||
侑「このまま、畳みかけるよ!! ニャスパー!!」
「ウニャァ〜」
「チ、チリーーンッ…!!」
ニャスパーが耳を全開にして、上から下に向かってサイコパワーを放出すると、チリーンがじりじりと押され始める。
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