三千院ナギ「ハヤテはヒーローなのか?綾崎ハヤテ「うーん……悲劇のヒーローかもね」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/12(月) 00:28:19.01 ID:ut9KlGsqO
「そもそも僕は男で……」
「いやいや、そんな可愛い顔してそんな嘘は通じねぇって。いいから早くこいよ」
「悪いようにはしないからさぁ」

ダメだこいつら。流石、イブに男2人でつるんでるだけあって、女に飢えすぎるがあまり目が曇っている。というよりも腐っていた。

「やめてくださいよ。僕は絶対行かな……」
「ねえ何食べたい? なんでもご馳走するぜ」
「え?」

思わず食いついてしまった。何せハヤテはほぼ無一文である。残金は12円。当然、食べ物など買える筈もない。だから仕方ないのだ。

「あの、お寿司とかでも……?」
「ああ、いいぜ。もちろん、その後は……」
「寿司屋と、あとホテルも予約しとくわ」
「ホ、ホテル……?」

初対面でお寿司を奢って貰おうなんていくらなんでも図々しいかな、とハヤテはおずおずと切り出したのだが、なんと寝床まで用意してくれると言われてびっくりだ。神かな?

「さあ、行こうぜ」
「大丈夫大丈夫。金はあるから」
「あ、はい……ありがとうございます」

手を取られてつれていかれる。やはりお金持ちというのは余裕があるぶん人に優しく出来るらしい。もちろんそんなわけはない。ハヤテだって薄々というか、もうわかっている。

(でもしょうがないじゃん……お金ないし)

自分が男だとバレればその時点でこの人たちは騙されたと喚くだろう。勝手に勘違いしたと言うつもりはない。ハヤテはこいつらを騙してせめて美味しいお寿司をご馳走になろうと決めた。そう。そうやっていくしか僕は。

「もたもたすんな」
「ちょっ……やっ」
「早く車出せ」

ふと見ると、さっき自動販売機の前に居た女の子が無理矢理車に乗せられて誘拐された。


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