絵里「スモーク」聖良「インザ」かのん「ナイト」
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13: ◆TR2vneJwo2
2022/12/03(土) 05:15:36.92 ID:/z/PKe1L0

ダイヤ「しくりました、メンソールキツすぎですわ……これ」


聖良「それ、新しい奴ですか?また新作出たんですよね」


ダイヤ「ええ、またウチに使わないグローが増えてしまいます」


聖良「節約家なのに、意外とそういうのには散財しますよね」


ダイヤ「だって、簡単に辞められませんもの」プカー


聖良「はは……」


高校時代の彼女が今の彼女を見たらどう思うだろう。堅物、お節介、意固地の三拍子揃った才色兼備の生徒会長様は……卒倒するんだろう。きっと。


聖良「……」


ダイヤ「……」


静寂が2人を包み、黒い黒い空と白い白い煙が辺りを満たす。点々とした灯りと比例する闇が2人で座るベンチの狭い境界線を埋めようとする。寒い。そりゃそうか。


ダイヤ「…」スッ


ギュッ


聖良「……!」


そう思っていたら冷たくて、でも少しだけ暖かい細くて折れそうな指が私のと絡む。私はすぐに応えた。今、右手の指先だけは春模様。今は彼女が良く見えていた。手を繋いだその瞬間から。


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