【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.5
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165: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/12/03(土) 22:37:20.26 ID:ZSVkFOz00

目覚めてほしくない、なんて思うわけはない。
命に貴賎はない、どんな人間であれど目を覚まして自分の人生を生き抜いて、向き合うべきものに向き合うべきだと言う信条もある。
これは不幸を願っているのではない。
来るやもしれぬ混沌に怯え、二の足を踏んでいるのだ。
少女は自分の胸に寄せた手のひらをぎゅっと握り込んだ。


「警察の捜査が進んでな、社長の企てもだいぶ明るみに出たんだ。事務所の資金を一部流用して溜め込んでいた口座も、その足取りも。足がかりにして共犯者の身元もだいぶん掴めてきた」


そんな少女の様子を見兼ねてか、彼は語った。
少女が眠りこけている間に起きた、世間の変化。
自分達の身に纏わる変化は、良し悪しの判断をしかねるものだった。


「そして、このコロシアイ以前の余罪も……山のように」
「チーム・ダンガンロンパ……ですか」


こうして改めてその実情を知らされると自分達の節穴さには落胆する。
あれほど近くにいたのに狂気に気づくことができなかったこと、自分達の日常が数多の犠牲の上に成り立っていたことを自覚していなかったこと。
少し気を抜けば発狂をしてしまいそうだ。


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