【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.5
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150: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/12/03(土) 22:10:43.91 ID:ZSVkFOz00

『……みんな、彼女のことを大切に思ってくれてありがとう。俺が言うのもおかしな話だが、透は最後の最後まで幸せだったと思う』


事の顛末、それに伴う私たちの反応を観客席で眺めていた男はそう投げかけた。
奴からすれば、浅倉透がここまでの存在に化けたのはさぞ意外だったろう。
私たちを掬い上げる救世主は、いつしか世界の命運をも背負い込み、見事その期待に応えてみせたのだから。


「……しかし、こうなるといよいよ猶予は無くなりましたね」


風野灯織の指摘通り、奴ら二人の消滅からすぐに、世界のあちこちに綻びのようなものが見え始めた。
描画されている背景の一部が切り取られたように剥がれ落ちたり、動いていたものが慣性を無視して急速に止まってみせたり。
私たちの知る秩序というものに悉く反し始めた世界は、その終焉が近づいていることを声高に主張してくれた。


「うわっ! すごいっすよ、手! わたしたちも、世界と一緒に消えちゃうんっすね!」


ふと視線を手元に移せば、手の甲に浮かび上がる0と1の数列の鎖。筋繊維が本来あるところには複雑なプログラムコード。
そう、あくまで私たちはこの世界におけるアバターにすぎない。
待ち受けているのは、この世界の末路と同じ。
違うのは、ここで書き換えられたプログラムコードは現実でも復旧ができるかもしれないということ。
その保証はないので、あってないような差異ではあるのだが。



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