【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.5
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148: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/12/03(土) 22:01:21.68 ID:ZSVkFOz00

長いレインボークルーズもいよいよ終着点。
最後の深層に待ち受けていたのは紫の層。
赤と青が入り混じる混沌とも言うべきその色は、ぐつぐつと煮えたぎる毒沼が発していた異常光。
これまで6つの層を通過して、その体に鮮やかな色を受けてきた浅倉さんでもここに堕ちてしまうのは不本意でしょう。
だってここまで強い色なら、他の全てを飲み込んでしまうのだから。

浅倉さんは決して透明ではなかった。
繊細で淡い色を、確かにそこに宿していた。
その微かな色合いが人々を惹きつけてならないのです。


……だから


彼の精巧なコピーであったもう一つのAIが、その本懐に目覚めて、再び穴を覗き込んだとしても何らおかしなことではないのです。





「バーン」





天井努の幻影が顔を覗かせたその瞬間を浅倉さんは逃しませんでした。
弾丸は深層から表層に向かって一直線に突き抜けて、その額を貫通。
眉間に穴が開くとすぐに天井努の幻影は目ん玉をぐるんとひん剥いて、力なく穴から落下。

すぐに浅倉さんと共に毒沼の底へと沈んで行きました。

透明な存在であり続けようとした浅倉透のコピー。
その最後に手にした色は、あまりにも毒々しく、そして野暮ったい色合いだったとさ。



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