【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.5
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133: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/12/03(土) 21:37:24.15 ID:ZSVkFOz00

小さい時に、近くの公園に変わった遊具があった。
四角形を積み重ねたみたいな形で、その割に中はスカスカで、夕陽の光がその合間から抜け出ていた。
オレンジの光が、その遊具を象った影を生み出して、私自身の影をその中に囲っていた。

でも、時間が経つと影は移りいく。
遊具の影は横倒しになっていき、私の影だけがその場に取り残される。
いらない皮を拭い去ったように残ったそれが、なんだか不気味なようで親しくも思えた。
そんな記憶がある。


透「あー、わかんない。わかんないってやっぱ」


ようやっと、浅倉透の影が、囲いの中から見えてきた。
お節介の奔流に飲まれてから、水面にやっと見えた右手。
それは確かに彼女自身が伸ばして、世界を繋ぎ止めようと伸ばした右手なのだ。


透「もう死んでもいいって、別れも辛くないって。そう思ってたのに」




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