27: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 00:44:24.80 ID:ut4Hw6Jr0
「局の方ではどんな反応でした?」
「なんだか拍子抜けするくらい、あっさりだったわ。プロデューサー君のプロダクションから声がかかっているのも、知ってた、みたいな雰囲気よ」
思っていた以上に周囲の察しは良かったようだ。彼女が時間を掛けて根回ししていたこともあったのだろうが。
「後は発表のタイミングだけど、そこは局長に一任することになったわ。早ければ来月頭には、ということで決まり次第、支店長さんに連絡が入るはずよ」
「何から何までありがとうございます。流石、デキるオンナは違いますね」
「もう、からかっちゃって」
照れたように笑う彼女を見て、思う。
例え人生の『ファースト・シンデレラ』でなかったとしても、プロデューサーとしての『ファースト・シンデレラ』は間違いなく川島瑞樹なのだ。
彼女に人生を変える決断を促したのは間違いなく俺で、その責任から逃れようとしてはならない。
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