130: ◆1hbXi1IU5A[sage]
2022/12/07(水) 23:20:04.24 ID:sQ22x4PF0
既に朝日は姿を現していて、空からは雪の粒が車の窓に落ち、溶けて消えている。
人もまばらな交差点を歩く男女が、凍りつく空気から互いを守るように寄り添って歩いていた。
(時間は……もう少しあるな)
新しい冬はまだやって来たばかりだ。まだ夜中と言ってもいい時間に家を出た俺は
昨日のうちに手配していた社用車に乗って都内から東に向かった。
(菜々さん、予定通り明日は早い時間に移動することになります)
昨日の会話を思い出す。
(はいっ!今日は早く休んで明日にそなえますね!)
俺が担当するアイドルの一人、安部菜々さんは威勢よく返事をしてくれた。
187Res/104.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20