1: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 00:25:47.02 ID:ut4Hw6Jr0
地の文一人称形式の物語になります。
ちょっと長いので2〜3日かかるかもしれません。
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2: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 00:28:07.10 ID:ut4Hw6Jr0
「……フーッ……」
23時、企画書を書き終えた俺は大きく息を吐いた。
3: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 00:28:57.69 ID:ut4Hw6Jr0
大学進学を機に地元を離れてもう10年が過ぎていた。
あの頃の夢を叶えるべく、大手の芸能プロダクションに入社し、そのまま進学先であった大阪の支社に勤めること数年、
4: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 00:29:46.16 ID:ut4Hw6Jr0
「ディレクター君?」
彼女は、なぜか俺を名前で呼ばない。
5: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 00:30:16.97 ID:ut4Hw6Jr0
「それで、例の計画の話だけど……」
川島瑞樹は手元の資料を目に通す。ニュース番組の原稿を読み込むような真剣な眼差し。
6: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 00:31:14.14 ID:ut4Hw6Jr0
2ヶ月前の打ち上げ飲み会で、たまたま同じタイミングで夜風に涼んでいた際、お互いのこれからについて語り合う機会があった。
俺は、やがてプロデューサーとしてアイドルのプロデュースをしていくつもりであること、それが高校の時に出会った、ある地下アイドルから見せてもらった夢だ、と語った。
7: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/26(土) 00:32:00.64 ID:ut4Hw6Jr0
「支店長と本社の同期から本社の部長と先輩プロデューサーとの繋がりを作りました。元々俺はプロデューサー志望だったので、感触は悪くないと思います。部長もこのプロジェクトの開始と同時に本社への異動とプロデューサーへの昇格を人事に掛け合うと約束してくれました」
企画書のコピーと先の番組での発言を修めた動画データ、そして最後は彼女からの一筆。
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