782: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/07(水) 12:17:30.32 ID:0Ok5BWPG0
かすみ「さぁ、どうですか……! これなら、海の中はトラップだらけですよ……!」
曜「! なるほどね……」
無暗に動き回れば“まきびし”が刺さるし、“タネばくだん”に触れればドカンです!
曜「でも、かすみちゃん! タマンタは海の中で簡単に障害物に当たったりしないよ!」
曜先輩の言葉と共に、タマンタがザバァッ!! っと音を立てて海面から飛び出してくる。
──もちろん、“まきびし”や“タネばくだん”によって負傷した形跡はない。
曜「“ハイドロポンプ”!!」
「ターーマァーーーッ!!!!!」
かすみ「わぁーー!!? ヤブクロン、“ボディパージ”!!?」
「ヤ、ブェェェェ…」
上空から襲い来る強烈な水流に対して、ヤブクロンは咄嗟に体から大量の花を吐き出し、身を軽くし、辛うじて回避する。
空振った“ハイドロポンプ”は、浮島に突き刺さり、
かすみ「わ、わわわ!?」
かすみんたちの足元がグラグラと揺れる。
かすみんは転ばないように、思わず四つん這いになってしまう。
曜「咄嗟に身を軽くして、避けられた……!」
ただ、曜先輩の言うとおり、回避には成功している。
“ハイドロポンプ”は大技だし、タマンタは飛び回りながらの攻撃。
ヤブクロンまでちょこまか動き回っていたら、なかなか狙いを定めるのは難しいはずです。
かすみ「ヤブクロン……! もっと“まきびし”と“タネばくだん”!!」
「ヤブクッ!!!」
ヤブクロンはフィールド走り回りながら、さらにトラップを設置していく。
曜「あくまでトラップ設置をするんだね」
かすみ「……タマンタが頭の触角で、海流を察知して避けられるのはわかります」
それはさっき図鑑で読んだところだし。
かすみ「でも、これだけ大量にあったら、全部は避けきれないんじゃないですか?」
曜「むむ……」
しかも“タネばくだん”は1つが起爆すれば、他も誘爆します。“まきびし”への被弾で体勢を崩せば、それもまた“タネばくだん”への被弾の可能性が増えますし、もはや海中はタマンタにとって安全な場所ではありません。
かすみ「もはや、こうなったらあとは時間の問題ですね、曜先輩! 次、海に戻ったときが決着のときです!」
かすみんは早く下りて来い下りて来いと念じながら、空を飛ぶタマンタを見つめる。
曜「“みずでっぽう”!!」
「タマァー!!」
かすみ「悪あがきですね! そんなの当たりませんよ!」
「ヤブクッ!!!」
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