777: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/07(水) 12:11:26.82 ID:0Ok5BWPG0
■Chapter040 『激闘! セキレイジム!』 【SIDE Kasumi】
かすみ「──歩夢先輩……遅いですねぇ……」
侑「そうだね……」
かすみんたちは、サニータウンの東の浜辺で、歩夢先輩を待っていたんですが……歩夢先輩は一向に現れません。
侑「リナちゃん、歩夢ってまだ太陽の花畑にいるの?」
リナ『うん。図鑑サーチすると……太陽の花畑をうろうろしてるみたい』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
侑「何やってるんだろう……歩夢」
侑先輩は心配そうですけど……。
しずく「ですが、さすがにこれ以上お待たせするのは、曜さんに悪い気がします……」
さっき合流したしず子が、浜辺で作業をしている曜先輩に目を配らせながら言う。
侑「それもそうだね……。これ以上は待つわけにもいかないし、かすみちゃん、ジム戦始めてもらおっか」
かすみ「えぇ、いいんですか?」
侑「歩夢もちっちゃい子供じゃないし……太陽の花畑なら危ないこともないだろうからさ」
かすみ「……わかりました。それじゃ……曜せんぱ〜い!」
かすみんは、浜辺に向かって、駆け出しながら曜先輩に声を掛ける。
曜「お? もういいの? 歩夢ちゃん、結局来てないみたいだけど?」
かすみ「はい! 歩夢先輩、ちょっと遅れてくるみたいなんで、ジム戦始めちゃおうと思います!」
曜「なんかごめんね、急かしちゃったみたいで……」
かすみ「いえいえ! 急なお願いしたのはかすみんの方ですから!」
曜「そう言ってもらえると助かるよ」
かすみ「ところで……どこでバトルするんですか? この浜辺ですかね?」
キョロキョロと辺りを見回しても、バトルフィールドらしい場所は見当たらない。
となると、フリーバトルのように、この浜辺で戦うのかなと思っていたけど、
曜「うぅん、フィールドは用意出来てるんだ。こっちだよ」
曜先輩はそう言いながら、浜辺に向かって歩いていく。
そして、水面に向かって──ピュ〜〜〜イと、指笛を吹く。
「マンタ〜」「マンタイ〜ン」「タイ〜ン」
かすみ「あ、マンタイン!」
曜「前に来たときに、かすみちゃんたちが一緒にマンタインサーフをした子たちだよ」
しずく「お久しぶりです!」
「タイ〜ン」
曜「このマンタインに乗ってちょっと移動するから、付いてきて!」
曜さんはそう言いながら、かすみんたちにライフジャケットを手渡し、ぴょんとマンタインに乗って、海を進みだす。
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