166: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/05(土) 14:03:05.69 ID:Ya9HaHl50
侑「あの、すみません!」
通行人「あら? なにかしら?」
侑「私、この街のジムリーダーを探してるんですけど!」
通行人「……? ジムリーダーなら、南のポケモンジムにいると思うけど?」
侑「えーっと……そうじゃなくて……本当のジムリーダーを探してまして……」
通行人「?? ジムリーダーに本当とか、本当じゃないとかがあるの?」
侑「あ、いや……えっと……」
通行人「もういい? 私そろそろ研究室に向かわないといけないんだけど……」
侑「あ、はい……すみません……ありがとうございます」
「ブイイ…」
通行人は軽く会釈して、すたすたと歩き去ってしまう。
侑「全然ダメだ……」
「ブイ…」
歩夢「ジムのこと知らないのかな……?」
リナ『街の誰もが知ってるわけじゃないのかも……性質上、公にしているわけじゃなさそうだし』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「……そうだね。とにかく聞き込みを続けてみよう!」
歩夢「うん、わかった! 手伝うね!」
🎹 🎹 🎹
──あの後も、聞き込みを続けていたんだけど……。
侑「……全然ダメだ……」
「ブィィ…」
歩夢「知ってる人……全然いないね……」
あまりに手応えがない結果に、イーブイ共々項垂れる。
大抵の人は最初に訊ねた人のように、なんのことかわからないという感じだった。
中には、何かあることを知っていそうな人こそ、いたにはいたんだけど──「たまにそう訊ねてくる旅人さんがいるけど……そういうイベントがあるの?」くらいの反応が返ってくる程度だ。
侑「私たちと同じように、ジム挑戦者が街の人に訊ねてることはあるみたいだけど……」
リナ『訊ねる相手を間違ってるのかもしれない』 || ╹ᇫ╹ ||
歩夢「訊ねる相手?」
リナ『この街はいろんな分野の学科や研究室がある。ポケモンジムについても、自分の勉強してることと関係ない人にとっては、そんなに関心がないのかも……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
侑「なるほど……もっと、ポケモンジムに関心のある人たちに訊かないとダメってことだね……」
ポケモンジムに興味のある人って言うと……ポケモンバトルが好きな人とか?
侑「……そうだ、ポケモンバトルの研究室とかないかな?」
リナ『探せばあるはずだよ。ちょっと検索してみるね』 || ╹ 𝅎 ╹ ||
侑「お願い、リナちゃん」
リナ『…………見つけた。こっちだよ』 || ╹ ◡ ╹ ||
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