162: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/05(土) 13:52:59.85 ID:Ya9HaHl50
■Chapter008 『学徒の街ダリアシティ』 【SIDE Yu】
──せつ菜ちゃんと別れてから、しばらくして……。
私たちは次なる目的地に到着していた。
侑「ダリアシティ、到着だね!」
「ブイ」
歩夢「うん♪」
自転車をレンタルショップに返却して、私たちは街を歩いている真っ最中。
入ってすぐ、街の北側に位置する有名な建造物が見えてくる。
歩夢「見て、侑ちゃん! ダリアの大時計塔だよ!」
侑「すごい存在感……ボスでも潜んでそうだね」
歩夢「ふふ♪ 確かに、ゲームだったら魔王とか、伝説のポケモンがいそうだね♪」
大きな存在感を放っているのは、ダリアの大時計塔だ。テレビやガイドブックでもよく取り上げられるダリアシティの名所の一つ。
あの時計塔の中は、オトノキ地方でも最大の蔵書量を誇る図書館になっていて、いろんな地方から人が訪れるらしい。
そんなダリアシティはセキレイシティと雰囲気は違うものの、オトノキ地方の中では大きな街の一つで行き交う人が多く、活気に溢れている。
中でも目を引くのは──
侑「白衣を着てる人がたくさんいるね」
「ブイ…」
リナ『この街は学園都市だからね。学生さんや学校に関わる人、研究機関に携わってる人がすごく多い』 || ╹ 𝅎 ╹ ||
歩夢「じゃあ、あの白衣の人たちも……」
リナ『うん。たぶん、研究機関の人だと思う。それ以外にも、オトノキ地方最大の図書館があったり、とにかく教養に特化した街みたい。通称「叡智の集う街」』 || ╹ 𝅎 ╹ ||
侑「『叡智の集う街』……! かっこいい!」
「ブィィ」
リナ『一般開放されてて、見学が自由なところも多いから、行きたいところがあったら入ってみるといいかも』 || > ◡ < ||
リナちゃんの言うとおり、大通りを歩いているだけでも、一般開放されている研究室が目に入る。
面白そうなのがあったら、見てみるのもいいんだけど……。
歩夢「ふふ♪ 侑ちゃんは、研究室見学よりも、先に行きたい場所があるんだよね♪」
侑「あはは、やっぱ歩夢にはお見通しだね……。まずは、ダリアジムに行きたい!」
リナ『ダリアジムは街の南側だよ、マップを表示する』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑「うん、お願い。イーブイ、頑張ろうね!」
「ブイッ!!」
私たちはとりあえず、街を一直線に抜けて、ダリアジム方面を目指す。
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