139: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/04(金) 11:10:24.74 ID:U/9mkAOw0
■Chapter007 『海を越えて!』 【SIDE Kasumi】
──ジグザグマを捕獲し、太陽の花畑を抜けたかすみんたちは……。
かすみ「サニータウン到着〜! 見てよしず子! 海だよ、海! 潮の香りもしてきて……あぁ、かすみん今、冒険してる……」
しずく「私はここに住んでるから、毎日見てたんだけどね……」
そういえば、しず子は毎日この町から、学校のあるセキレイシティに通ってたんだった。
かすみ「あ、それじゃ、しず子は一旦家に帰る?」
しずく「うーん……それはいいかな。せっかく旅に送り出した娘が2日で家に帰ってきたら、逆に心配掛けちゃうよ」
かすみ「ふーん……?」
かすみんのパパとママは、かすみんが帰ってくるのはいつでも歓迎してくれるんですけどね?
まあ、しず子のお家って、なんか厳しそうだしなぁ……。
しずく「だから、サニータウンは出来るだけ早く素通りしたいかなって……」
かすみ「わかった。じゃあ、港に行こっか」
かすみんたちはそのまま、サニー港まで直行します。
👑 👑 👑
──サニー港から、すぐに船でフソウ島を目指そうとした、かすみんたちだったんですが……。
しずく「──エンジントラブルですか……?」
船乗り「ああ、そうなんだよ。最近調子が悪くなることが多くってね」
またまたまたまた、足止めを食らうことになってしまいました。なんと船がエンジントラブルで欠航しているそうです。
かすみ「日頃の整備が適当なんじゃないですか……?」
しずく「こ、こら! かすみさん! 失礼なこと言わないの!」
船乗り「ははは……耳が痛いね。ただ、この港から出る船は特に調整に気を遣うからね……他の港だったら、気にしないような些細な部分でも、ここでは必要以上に慎重になっちゃうんだよ」
かすみ「……? どういうことですか?」
船乗りさんの言葉に、かすみんは小首を傾げる。
しずく「……“船の墓場”、ですね」
船乗り「ああ、君は地元の子かい?」
しずく「はい。……それなら、仕方ありませんね、船の調整が終わるまで待つしかないです……」
船乗り「悪いね、お嬢ちゃんたち」
しずく「いえ、お仕事頑張ってください。かすみさん、行こう」
かすみ「う、うん……?」
しず子に言われるがまま、港を離れることに。かすみんは歩きながら、しず子に訊ねます。
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