【ウマ娘】アルコルはミザルに連れられて【SS】
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5:名無しNIPPER
2022/10/29(土) 19:49:13.12 ID:8icxnpNz0
アヤトレ「……なぁアヤベさん。手を、繋がないか?」
頭ではなく、心が紡がせた言葉だった。
ただの想像にこれだけ揺さぶられる、自分は随分小心だったのかと、内心で自嘲する。
6:名無しNIPPER
2022/10/29(土) 19:49:48.31 ID:8icxnpNz0
アヤトレ「ははっ。そうだな、すまん。忘れてくれ」
正論で諌められる。幾つも年下のアヤベの方が大人じゃないかと、思わず今度こそ自嘲の笑みを顔に浮かべてしまう。
7:名無しNIPPER
2022/10/29(土) 19:50:56.96 ID:8icxnpNz0
そこは、森の中のぽつりと開けた空間だった。近くには小川も流れ、確かに静かでこれは落ち着けそうな良い場所だと感嘆した。
手慣れたアヤベの指示のもとにテントを貼り、軽い夕食も済ませた頃には日も沈んでいた。
2人分の珈琲を淹れ、アウトドアチェアを並べて座る。
8:名無しNIPPER
2022/10/29(土) 19:51:25.67 ID:8icxnpNz0
例え妹さんが消えてしまったとしても、アヤベが星を想い、星に願った時間は無駄でも嘘でもない。だからこそ2人で大事にしていきたい。
初めてアヤベに想いを伝えた日、彼女にそう約束した。
ふと、ある星の並びを見つけた。
9:名無しNIPPER
2022/10/29(土) 19:52:44.61 ID:8icxnpNz0
銀河に浮かぶ大戦車(グランシャリオ)。そしておおぐま座の尻尾である、北斗七星。
アヤベに倣って星を学んだお陰で、昔よりは知識を得て、星も見つけられるようになったと自負している。
そんな知識の中から、おおぐま座に関する星の名を思い出す。
10:名無しNIPPER
2022/10/29(土) 19:53:26.29 ID:8icxnpNz0
アヤベ「……ねえ」
アヤベが徐に、優しい声色で問う。
11:名無しNIPPER
2022/10/29(土) 19:54:05.30 ID:8icxnpNz0
まるで俺の意思が伝わったかのように、今1番望む言葉を告げられた。
12:名無しNIPPER
2022/10/29(土) 19:54:52.28 ID:8icxnpNz0
おわりです
13:名無しNIPPER[sage]
2022/10/29(土) 20:38:05.43 ID:zbqUbMKZo
おつおつー
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