51:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/11(火) 00:04:54.09 ID:uNSXAu4t0
マップ画面、構造物の周囲をめぐるように緑色の輝点がゆっくりと回転している
圏界面を表す文字表示
黙ってそれを指さすレイ
シンジ「うん、あれだ!!」
AA4「オーケー……」
プラグ内面モニタの映像、オブジェクトの自転に伴い、背景の雲が移ろってゆく
オブジェクトの長軸方向に向き直る12号機
頸部のカバーが開き、シンジたちが乗ったエントリープラグがシュッとせり出す
それをつかみだす12号機
また揺れるプラグ内
AA1「うわあ〜!」
AA4「しっかりつかまって!」
輝点がマップ上でオブジェクト長軸方向にまわってくるタイミングを計るシンジ
インダクションレバーを握って正面をにらんでいるAA4
シンジ「3……2……1……いまだ!」
レバーを勢いよく押し込むAA4
軽やかに助走をつけ、外壁の縁でプラグを投擲する12号機
長軸まわりをゆっくりスピンしながら、灰色の空間を矢のように切り裂いていくエントリープラグ
プラグを投げたあと、糸が切れた操り人形のように力なく外壁の縁にくずれおち、そのまま滑り落ちる12号機
プラグ内、振り返りつぶやくAA4
AA4「さよなら、エヴァ12号機――」
回転する視野の後方、12号機が虚空に落ちていく
AA4「――最後までありがとね」
極彩色の竪穴を上へ上へと突き進むエントリープラグ
上昇していくプラグの上方に、赤紫に波打つ水面のようなものが迫ってくる
マイナス宇宙との圏界面を貫いて飛び出すエントリープラグ
後端のジェットが点火し、急激に加速してさらに上昇する
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