41:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/10(月) 23:56:54.19 ID:R3+wBdbD0
剣先がマリの姿をしたリリスの額にぴたりと据えられる
ふと《神殿》の入り口に目をやるシンジ
座り込み、両腕を地面について体を支え、泣き出しそうな表情で何か言いたげにその様子を見ているマリ
少し後ろめたそうな表情を浮かべるシンジ
その横顔を見ているレイ
シンジに歩み寄り、右腕に手を添える
レイ「碇くんだけで、背負わなくてもいい」
シンジ「綾波……」
シンジの右に寄り添うレイ
レイ「私も、いっしょにする」
左手で、シンジの右手を手のひらから包み込むように握る
レイ「碇くんが背負っているものを、半分、引き受ける」
レイの横顔を見るシンジ
レイ「14年前、碇くんがエヴァ初号機に乗らなかったら……私が乗っていたら……だから――」
微笑むシンジ
シンジ「ありがとう、綾波」
リリスに向き直るシンジとレイ
初号機が掲げる剣が輝き出す
剣の根本から光の筋が伸びあがり、初号機の右手を包むように幾重もの結び目を描き出す
たがいの腕を斜め上に振り上げるシンジとレイ
それにならい、剣を持ち上げる初号機
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=== 丘の広間の入り口 ===
広間の斜面上、初号機が開けた穴の縁に立つ満身創痍の12号機
あちこちの装甲がはがれ、ほぐれた筋繊維のようなものがところどころではみ出している
その掌に乗る3人のAA
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