26: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:28:22.59 ID:7AGwCm7j0
先輩「でも、彼は私に恋してることはあり得ないと思いますよ。男くんのことを話したら祝福してくれましたし」
男「表面上はそうでも心の中じゃ何考えているかなんてわからねえだろ」
先輩「……それもそうですね。男くんだって下心があるくらいですし」
27: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:32:19.34 ID:7AGwCm7j0
男「あんまりそういうことを言うんじゃねえよ。相手が本気にしたらどうすんだよ」
先輩「安心してください。こんなことを言うのは男くんにだけですし。そして男くんにそんな勇気がないのはわかっています」
男「え、何それ……」
28: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:35:07.36 ID:7AGwCm7j0
放課後 昇降口
女「……」キョロキョロ
男「……おい、何してんだ」
29: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:39:58.57 ID:7AGwCm7j0
女「そんなことよりさあ、二年生の先輩と付き合ったんだってー?」
男「お前まで知ってるのかよ……」
女「あの人、めっちゃかわいいよねー。ねえねえ、どっちから告白したの?」
30: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:42:40.42 ID:7AGwCm7j0
女「Jリーグの下部組織ってエリート集団なわけでしょ?」
男「そうだな。でも、俺はユースに昇格できなかった落ちこぼれだ」
女「でも、怪我がなければ昇格できたって聞いたけど」
31: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:44:53.43 ID:7AGwCm7j0
女「じゃ、私はもう部活に行くから」
男「……ちっ」
女「そうだ、男くん」
32: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:47:19.00 ID:7AGwCm7j0
帰り道
男(俺の中学時代の話が女にまで知られているとは)
男(サッカーの件はまあいいとしても……あいつのことまで)
33: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:50:18.75 ID:7AGwCm7j0
先輩「個人的には一回くらいはそういう経験をしてみたいものですが、時期が時期ですからね。彼氏が警察に捕まったなんてお父さんやお母さんが知ったら心配するでしょうし」
男「……なあ」
先輩「なんでしょう?」
34: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:53:25.11 ID:7AGwCm7j0
先輩「だから、私ができることは男くんが通報されないように傍にいることです」
男「誰も通報なんかしねえよ」
先輩「……そうみたいですね。先ほどより男くんの表情が少し柔らかくなりましたし」
35: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:54:46.07 ID:7AGwCm7j0
先輩「私も男くんと話したおかげで憂鬱だった気分が少し晴れましたよ」
男「何かあったのか?」
先輩「生きていれば何かあるものですよ」
36: ◆TMTTBwd/ok[saga]
2022/10/02(日) 15:55:40.13 ID:7AGwCm7j0
先輩「男くん、遅いですよ」
男「悪いな。レジが混んでたんだよ。ほら、これやるから」
先輩「え、本当に買ってきてくれたんですか」
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