【ラブライブ】あの季節(とき)の中で私は【ことり】
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130: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:35:43.64 ID:eUOF9hjx0
『パンッ!パンッ!』

切り裂くような乾いた音が店内に響き渡った。

『お誕生日、おめでとうございます!ことりさん!』
以下略 AAS



131: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:36:20.52 ID:eUOF9hjx0
『ええ〜〜〜?!』

このサプライズに驚いたのは、私よりもμ'sの面々。

「なんで貴方達がここにいるのよぉ〜!」
以下略 AAS



132: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:37:00.99 ID:eUOF9hjx0
『ことりセンパイのお誕生日を自分たちだけで祝おうなんてズルイです!』

うんうん、至極ごもっともな意見に思わず頷いてしまう。

わちゃわちゃと騒がしくなった店内。
以下略 AAS



133: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:37:47.22 ID:eUOF9hjx0
一年生たちのお祝い行脚を一通り過ごした私は、そっと店外に出る。

そこは相変わらずの秋葉の街。

ほんの一瞬だったけど、私の目に映ったヨーロッパの街並みは凄く新鮮で、私の狭い世界を少し広げてくれたような気がしました。
以下略 AAS



134: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:38:25.35 ID:eUOF9hjx0
スクールアイドルを初めて一年ちょっと。

私は自分の見えている世界に刺激を感じなくなっていたのかもしれません。

タダひたすら、作業を黙々とこなすように衣装を作り続ける毎日。
以下略 AAS



135: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:39:21.65 ID:eUOF9hjx0
「ことりちゃん。」

不意にかけられた声に振り返ると、不思議な雰囲気の穂乃果ちゃんがいました。

「・・・あなたは・・・穂乃果ちゃんなの?」
以下略 AAS



136: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:40:05.02 ID:eUOF9hjx0
「そっか、あなたはあっちの穂乃果ちゃんなんですね。」

彼女は黙って頷く。

「・・・穂乃果ちゃん・・・。今回の事で、思ったの私。」
以下略 AAS



137: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:40:41.96 ID:eUOF9hjx0
「私達の未来は、選択の連続なんだって。でもね、選ばなかった先の未来が必ずしも不幸なんかじゃないって。」

「だからね、私達はワガママになっていいんだよ。後悔する事もきっとあるけど、自分が良いと思ったことを選んで良いの。」

「・・・私も、前に進んでもいいのかな。」
以下略 AAS



138: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:41:29.11 ID:eUOF9hjx0
「穂乃果ちゃんが穂乃果ちゃんである事が、何よりも一番大事なんだよ。」

一呼吸をおいて、そっと穂乃果ちゃんの頬を両手で包む。

「選んだ事を後悔するよりも、選んだ事をどう生かしていくか。それが出来るのが穂乃果ちゃんです。私も海未ちゃんも、μ’sの皆も、そんな穂乃果ちゃんだから皆で頑張ろうって思えたんだよ。」
以下略 AAS



139: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:42:04.53 ID:eUOF9hjx0
驚いたような表情を見せてすぐ、そっと私の手を放すと踵を返した穂乃果ちゃんが、お店のドアに手をかける。

「ありがとう。やっぱりことりちゃんは私の大事な幼馴染だよ!」

ほんの少し見えた穂乃果ちゃんの横顔は少し照れくさそうでした。
以下略 AAS



140: ◆HUg149YDMA[sage]
2022/09/27(火) 00:42:35.03 ID:eUOF9hjx0
---(私の世界はこんなにも広かったんだ)---



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