シン・エヴァ もう一つの終わり
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26:名無しNIPPER[sage saga]
2022/08/20(土) 23:14:33.40 ID:YgtehLUf0

 かかとを滑らせるようにして坂を下りはじめる初号機

 やがて傾斜が緩やかになる

 さきほどの壁面材が横たわっている

 丘に向かって走りだす初号機

 中央の十字架にだけ、白い巨大な人型が磔になっているのが見えてくる

シンジ「あれだ!」

 丘の斜面を登り始める初号機

 しだいにきつくなる傾斜

 傾斜に隠れていったん見えなくなった白い巨人の姿が、丘の縁からふたたび見え始める

 うなだれた頭部には仮面がはまっている

 以前、ネルフ本部の地下でミサトに見せられたリリスに酷似している

シンジ「まただ……これも僕のイメージなのか?」

 丘の頂部は平地になっている

 その端に立ち上がる初号機

 エヴァが歩くのにちょうどいい広さの石畳の道が白い巨人の十字架の

ほうへ続いている

 AAから託された剣を握りなおす初号機

 プラグ内、インダクションレバーを握ったまま、正面を見据えているシンジ

 何かをためらう表情

レイ「どうしたの」

シンジ「僕は……僕にはマリさんを責める資格がないんだ」

 シンジの横顔を見るレイ

シンジ「あのとき……綾波を助けてなかったとわかって――」

(回想)

   アヤナミレイ(仮)のうつろなまなざし

   壁に投げつけられるヘッドフォンステレオ

シンジ「やりなおしたいって思ったんだ」

   プラグスーツの圧着スイッチを押すカヲルとシンジの後ろ姿

シンジ「これでやりなおせる……カヲル君といっしょにネルフ本部の地下に

    おりたとき……そのことで頭がいっぱいだった」

   ネルフ本部の地下

   無数のしゃれこうべに埋め尽くされた穴の底に立つ第13号機



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