【メイプルストーリー】【安価・コンマ】おかしな世界で生きる
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23:名無しNIPPER[saga]
2022/08/15(月) 00:38:05.31 ID:BrPppVfl0
〜サウスペリ〜


櫂(サウスペリまでは徒歩10分強といったところで、2時間程の狩りの直後にそれだけ歩いてもあまり気にならない自分の体力に驚かされた)

櫂(マイが何も言わない辺り、そのくらいは普通ということなのだろうか)

櫂「それにしても……うーん、デカい」

マイ「何が? ……ああ、船ね。初めて見るならそう思うのかしら」

櫂(大きな帆とは別にタルジェット的なものを装着し、船首の金色の女神像が広げた白い翼が空飛ぶ船であることを強調している)

櫂(そう、メイプルアイランドはいわゆる空島。よって船は空を飛ぶ。港から転落したら……などという無粋な考え事はよしておこう)

マイ「わたしたちにとっては船といえばサウスペリのあの船だから、特別大きいとか思ったことはないけどね」

櫂(さて、タラップのそばに来ると、青い海賊……というか貴族っぽい服の青年がひとり)

シャンクス「珍しいな、マイがここに来るなんて。それに、そっちは見ない顔だね」

シャンクス「俺はシャンクス。ルーカス村長よりメイプルアイランドとビクトリアアイランドを行き来する船を任された、船長だ」スッ

櫂「初めまして、櫂と申します」ガシッ グッ

シャンクス「何か訳ありなのかい?」パッ

マイ「そんなところ。あと、ちょっと長い休みを貰って旅行にね」

シャンクス「旅行? 島の静かな暮らしを気に入ってるんじゃなかったのか?」

シャンクス「ビクトリアアイランドに行ったのなんて、転職試験を受けるために2回出ただけだったよな」

シャンクス「どういう心境の変化があったんだ?」

マイ「なっ、なんでもないわよ。たまにはそういう時もあるってだけ」

シャンクス「へーえ」チラ

櫂「……」

マイ「なんでもないって言ってるでしょ! それとも欠航したいのかしら」柄に手をかけ

シャンクス「わかったわかった、そういうことにしといてやるよ」両手のひらを向ける

シャンクス(大人二人で300メルです、とは言えない雰囲気だなこりゃ)

シャンクス「15分の準備の後に船を出す。海に降りるまでは危ないから、船室を出ないようにな」

櫂「ちょうどいいタイミングだったんですね」

シャンクス「うん? ……ああ、違う違う」ハハハ

シャンクス「メイプルアイランドはあれこれの輸入を必要としないから、そんな頻繁には船を出さないんだ」

シャンクス「それで普段ヒマだから、逆にいつ船を出しても困らないってわけさ。気楽なもんだろ?」

櫂「なるほど」

櫂(現代人からすると考えられない労働観である)

シャンクス「さ、上がった上がった。あんまり下を見るなよ」


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