【RWBY】レムナントをグリムから守る【安価・コンマ】
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12:名無しNIPPER[saga]
2022/08/01(月) 21:56:19.00 ID:wRqfSfUEo
「――2年も飛び級しちゃったし、別に特別扱いされたくないし…」

そう言って肩を落とす少女に、背の高い金髪の女生徒が寄り添う。

「ルビー、あなたは特別なの」

「そんなことないよ…それに、知ってる子が誰もいないし…」

「友達作ればいいじゃない」

そう言うと金髪の女生徒はキョロキョロとあたりを見渡し始めた。

(わっ…!)

ユーキーと目があったかと思うと、彼女はルビーと呼んだ少女を連れてこちらに向かってきた。

(どどど、どうしよ〜!知らない人と話すなんて…!)

ユーキーが決心をする前に、金髪の女生徒か話しかけてきた。

「ハロー、ちょっといい?」

「あ…その…」

「私はヤン!こっちは私のかわいい妹のルビー!」

「こ、こんにちは〜」

ルビーが小さく手を振りながらユーキーに話しかける。

「私…は、ゆ、ゆ、ユーキー、です…」

「よろしくね、ユーキー!」

元気よく挨拶をすると、ヤンはがっしりと握手をしてきた。

(ま、まずい!)

ユーキーがそう思ったときには既に遅かった。

「痛っ!」

ヤンはとっさに手を離すと、痛みを振り払うように手を振る。

「大丈夫、お姉ちゃん!?」

「大丈夫、大丈夫。ちょっとビリっときただけ」

ヤンは微笑みながら答えた。

「ご、ごめんなさい!わ、私のセンブランスが…」

センブランス――レムナントに住むすべての生物に宿る生命力であるオーラ、その力が具現化したものである。

「へぇー、“痺れるほど”魅力的なセンブランスだね!」

「お姉ちゃん、ユーキーが困ってるよ…」

「いや…ごめんね、ヤンさん。大丈夫、ですか?」

「こんなのへっちゃら!ちょっと驚いただけ」

「わ、私、人見知りで。びっくりするとつい電気を流しちゃうの…」

「なるほどね〜。さ、ルビーも握手」

「えと、今度は大丈夫、だと思う」

ユーキーが差し出した手をルビーがギュッと握る。

「痛いっ!」

(や、やっちゃった〜!)

その様子を見たヤンが大声で笑い出す。

「ご、ごめんなさいルビーさん!」

「アハハ…大丈夫だよ。ちょっとびっくりしたけど」


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