6: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/25(月) 23:09:25.39 ID:/ZKesHprO
『未来のことかー。わたくしも興味あるし、ねむと桜子、あとは書記を連れて行くね。
場所はみかづき荘でいいの?』
「うん。午前十時には織莉子さんが来るから、間に合うように来てほしいんだ」
『分かった。ねむたちにも言っておくね。それじゃ、またその日にね』
「よろしくね、灯花ちゃん」
いろはは灯花との連絡を終えると、やちよに報告し、目的地であるデパートへ出発した。
後日、美国織莉子は改めてみかづき荘を訪れた。
みかづき莊の居間には、みかづき荘の住人と里見灯花と柊ねむ、柊桜子、
書記として連れてこられた佐鳥かごめの、計十名が揃っていた。
「あなたが美国織莉子だね。はじめまして。わたくしは里見灯花」
「僕からも、はじめまして。僕は柊ねむ。こっちはウワサの柊桜子、
書記として来てもらった佐鳥かごめ」
「|はじめまして。桜子でいい|」
「こ、こんにちは……佐鳥かごめです」
「みなさん、どうもご丁寧に。本日、予知で視た未来をお話しさせていただく、
美国織莉子よ。私のことは織莉子と呼んでいただければ」
「そうさせてもらうね」
時間通りに全員が揃った場で、織莉子の話が始まろうとした前、かごめが挙手。
「かごめさん、でしたね。どうされました?」
かごめは魔法少女の記録をまとめた『マギアレコード』へ、記録を残すため、
後ほど織莉子への取材を希望し、主旨を理解した織莉子から快諾を得た。
「魔法少女の取材記録とは、大きな目標を掲げているんですね。
せっかくだから、キリカも連れて来れたらよかったわ」
「そういえば、キリカちゃんは今日、来てないの?」
「これからお話しすることと関係していますが、別件で動いてもらっているんです。
今頃は、ミラーズで調査をしているはずです。私は予知の内容を伝えに来ました」
「その予知のことだけど、いろはから未来に脅威が訪れると聞いているわ。
どんな未来を視たのかしら?」
「少し話が長くなってしまいますが、お時間は大丈夫ですか?」
「この場にいる全員に、今日一日の時間を空けてもらってるわ」
「未来にかかわるとなると、一日かかってもおかしくないと思ったんだ」
「ありがとうございます。では、お話しします……」
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