42: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/26(火) 20:57:47.21 ID:vGK5oIj1O
灯花とねむに相談を終えると、いろはは電波望遠鏡を後にした。
里見メディカルセンターへ向かうと、最寄りの駅が終点のバスに乗車する。
バスに揺られている間、いろはは今後について一人思案を巡らせた。
ここ数日間で得た情報を整理し、それを基に優先順位を組み立てる。
W計画に協力が必要な魔法少女との交渉、鏡の結界の記憶読み取り対策、
行方不明中のアリナ捜索、W計画の遂行……
目の前に迫る問題として、まずは灯花とねむから受け取った素案を基に、W−1、W−2へ
協力を得たい魔法少女との交渉。織莉子との次回会合前に、各陣営のリーダー同士の会合を
みかづき荘で開催。会合の結果は灯花とねむに報告し、W−1とW−2のスケジュール作成。
アリナ発見を断念せざるを得ない場合は、W−3の保留を解除。その後は、W−3へ協力を
得たい魔法少女と交渉。と、そこで以前、灯花とねむと交わした会話を思い出す。
(マシン開発が決定したら、誰を未来に送るかも決めないといけないんだ……)
気付けばバスは終点に到着し、降りる頃には空が夕焼けに染まっていた。
バスを降りて電車に乗車すると目的の駅で下車し、新西区の商店街へ向かう。
その道中、背後から声をかけられた。
「やちよさん」
「いろは、おかえり」
「ただいま。やちよさんも、今帰りだったんですね」
「えぇ。みんなには先に帰ってもらって、私が買い物に来たのよ」
「すみません、今日は私が買い物担当だったのに」
「私こそ、配慮が足りなかったわ。でも、こうして帰路で会えるなんてね。
このまま一緒に買い物をして帰りましょう」
「はいっ!」
やちよと合流したいろはは、二人で買い物を済ませて帰宅した。
夕飯の支度中、灯花とねむへの相談結果を報告する旨を告げると、
みふゆへ連絡後、お互いに成果を報告し合うことになった。
夕飯後、いろははみふゆに連絡し、交渉の件を切り出した。
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