【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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213: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:01:45.81 ID:WCbA+PmGO
>>211からの続き

連休初日の会合日。
さなの新居は、里見メディカルセンター近くの森に建てられた、堅牢な木造二階建の住宅だった。
ここには灯花の家の使用人が、定期的に訪れて手入れを行っているためか、建物の状態は良好だった。
灯花の話によれば、メディカルセンターが保有する保養所の一つらしい。
ねむが灯花に相談を持ち掛けたところ、灯花が代わりに自分が用意すると申し出たという。

家屋の一角に設けられた広い居間に、みかづき荘メンバーと灯花、ねむ、みふゆ、桜子、
織莉子、キリカ、かごめの他、ももこ、レナ、かえでも出席していた。
各々が用意された席へ移動し、フェリシアが居間を見まわして一息つき、感想を漏らした。

「ここがさなの新しい家なのかよ。一人で住むには大きいんじゃねぇか?」
「元々は五、六人の家族で使うための保養所だそうです」
「一人で使うには大きいけど、わたくしの家の使用人が管理してるからね。
 部屋の清掃とか食事の用意は、使用人がやってくれるよ」
「使用人付きの家に一人暮らしか。大出世だな」
「そ、そうでしょうか……」

台所から、全員分の麦茶を用意して戻ってきたいろはが、灯花に声をかける。

「その使用人って、この前、私たちに車を出してくれた人のこと?」
「そうだよ。決まった時間にここへ来てくれるから、さなの生活は特に心配しなくて大丈夫なの。
 ……話し相手がいないこと以外は、だけど」
「話し相手なら、アイちゃんがいますから大丈夫ですよ」
「電話で聞いたけど、本当に家電製品があんまりないね」
「さなの状態を慮ってのことだよ」

ういと話をしていたねむが、車椅子を引いていろはたちの前に現れた。


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