52: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/09/20(火) 19:45:22.70 ID:CoVkH/xM0
そんなミーム汚染を含んだSCPオブジェクトみたいな扱いの戦法、俺だって好き好んでやりたくはないしやっているわけでもない。
だが、この部隊においてはこれが現状最も有効な戦術であり、結果的に最も戦闘中の生存率が高い戦術でもある。ならば明確な戦術面での欠陥から待ったがかかるかより有効な戦術が編み出されない限りは、俺たちは“コレ”に頼りざるを得ない。
代替戦術があるなら寧ろ今すぐ教えて欲しいね。それを考えるために俺の睡眠時間を削らなくてよくなるなら喜んで採用するさ。
('A`)「何度も話し合った筈だ、今のところ連中の南下を押し留めるためには他に手はないって。俺たち二人だけじゃない、ミルナ大尉やイヨウ少将も交えた上でな」
ξ#゚听)ξ「……ハッ、大層殊勝な、提督閣下らしい心構えですこと!私との約束より勝利を優先するんだからね!
それとも“起き抜け”の約束だから記憶に残ってなかったかしら!?」
('A`)「…………………軍人たるもの、思考の柔軟性は必要だろ?」
………“このやり取り”の回数だが、厳密に言うなら初日───俺がベルリンの件から目を覚ました直後の時点で、十回なんざ疾うの昔に越えている。その時点では話し合いではなく、ツンに胸ぐらを(何故かは知らんが涙目で)掴まれ激しく揺さぶられながらの
ξ#;;)ξ『絶対!!二度と!!!あんな真似!!!!繰り返すな!!!!!』
という一方的な命令に近いものだったが。
ただ、確かに俺もまた命令に首肯し、受諾した。仕方無くじゃない、俺も本気で「二度とごめんだ」とその時は間違いなく思ってたからな。
そして、自分の意志で結んだ約束を反故にしたという後ろめたさが、この話題になる度俺に今のような心にもない言動をさせ、さらに胸糞の悪さが胸に満ちるような言葉を続けて吐かせる。
('A`)「ツン=デレ大尉、現在の部隊方針に異議があるなら代替案を出してもらえると嬉しいんだが。もしこの場で出せるなら、確認の上吟味させてもらう」
ξ# )ξ「…………!!あぁそうですか、ありませんとも!!
ご休憩中失礼致しましたね、少佐殿!!」
ツンの生真面目さを逆手に取った、我ながら吐き気がする会話の打ち切り。階級差による言論封殺に憤ったツンが怒声を撒き散らしつつ踵を返し、後味悪く話が終わる………ここまでが、この話題に関する俺とツンの「テンプレート」だ。
「…………部隊長との“ご歓談”でお疲れのところ申し訳ありませんけど」
尤も、今日に関して言えば、
「私の方にも少しだけお時間いただいても差し支えないでしょうか?ドク=マントイフェル少佐」
非常に残念なことに、さらなる追撃が控えていたが。
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