46: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/28(木) 12:28:23.98 ID:t1+8sTKW0
第4世代戦闘機の、音速域へ易易と到達する高性能高出力エンジンが奏でるそれとは似ても似つかない代物。豚が鼻を鳴らしている様子を想起させる、ゼネラル・エレクトリカルTF34特有の低く無骨なそれが、幾つも重なって俺たちの方に向かってくる。
《Enemy Freet, Engage》
《All unit, Weapon-Free.
Danger-Close. I repeat Danger-Close Fire mission》
〈エンゲージ!! オールユニット、スタンバイ!!〉
〈〈〈ラジャー!!〉〉〉
12機の【サンダーボルト】、その後ろからはラジコンやプラモデルサイズの双発爆撃機────B-25の100に迫るであろう基地航空隊機が続く。
ちょうど丘を降りきったところで、それらは俺達とすれ違う形で真上を通過した。
(=#゚ω゚)ノ《────Feuer!!!!》
('A`;)「伏せろ!!!!」
イヨウ少将の号令が聞こえると同時、俺も声を限りに叫びつつ身を投げ出すようにして地面に突っ伏し頭を抱える。
『『『『 !!!?!!??』』』』
<('A`<;)「うぉっ…………」
熱風が吹き付けてくる。地面が揺れる。凄まじい数の砲弾が、ミサイルが、航空隊の後を追う形で空を飛翔していることが気配でわかる。
連中の断末魔も上がっているはずだが、そちらは圧倒的な爆発音に呑み込まれる。
<( A <;)「……………終わった、か?」
5分、6分、正確には数えちゃいないが、恐らくそれぐらいの時間を経て揺れと爆風が収まり、俺はゆっくりと立ち上がって振り返る。
('A`)「…………わぁ」
背後を見やれば、彩り豊かな無数の炎が、連中の屍を松明として丘の上で燃え盛っていた。
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