20: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/12(火) 23:27:34.86 ID:w5bakKhd0
何が厄介かといえば、Bismarkが抱く自信がアイツの実力に対して「適量」であることだ。加えて悪意もなく10歳児がお使いを無難にこなしたことについて親に称賛を求めてるようなもんだから、TPOの問題こそあれ強く静止するのもはばかられる。
まぁ幸い超弩級に鬱陶しいだけでこれといった実害はないのだが。
しかしこれで日本が実装に成功したとかいう新式改装【Drai】が施されたらどうなっちまうんだろうか。ブチ上がった自信とテンションだけで空ぐらい飛べるようになるかもしれない。
《追撃します!
Prinz-Eugen, Feuer!!》
《戦艦Littorio、新しいCommodoroにお力を存分にお見せしましょう!
Fuoco!!》
《ドイツのワインもぉ、なかなかいけますねぇ〜♪この味大好きですぅ〜♪》
《Zara、砲撃開sってPola!?何やってるのあなたは!!?》
Bismarkに続けて、他の四人も砲撃を開始する。
全員がツンの戦車隊に同行しているため距離はせいぜい3kmと少し、艦娘の視力にGlafとAquilaの艦載機による観測補助までつけば「至近距離」と呼んで差し支えないだろう。砲弾は的確に迅速に、戦車隊への攻撃態勢を取っていた敵艦を狙い撃ち薙ぎ倒していく。
……約一名明らかに無線の内容がおかしかったが、仕事自体はこなしているようなので深くは問わない。
胃薬も追加するべきかな畜生。
(;'A`)(ウチも大分濃い方だと思ってたが、イタリア連中も負けず劣らずだよなぁ……)
【東欧連合軍】の設立に伴い独伊両国の鎮守府関連組織や部隊が統合された影響で、俺達の部隊にもイタリア艦娘部隊が合流している。
交流武官だった時代の名残で事前に面識があるベル中将からは大層クセが強いと事前に知らされていたので覚悟はしていた──そもそも艦娘にクセが強くないヤツがいるのか甚だ疑問だ──が、連中は割と高めに設定したハードルを易易と飛び越えてきた。
《敵艦撃破ぁ〜。ご褒美にぃ、もう一本開けちゃいます〜》
ξ;゚听)ξ《いやここ最前線!戦闘now!!何本持ってきてんのよアンタ!?》
《す、すみません!ツン大尉、本当にすみません!!あとでZaraの方からよく言って聞かせるので!!》
特に、重巡洋艦Polaの“濃さ”は群を抜いている。なにせ四六時中、本当に一秒たりとも手からワイン瓶を放そうとしない。ワインが尽きればビール缶を、ビールがなくなれば工業用や消毒用のアルコールに手を出すことさえ厭わない。
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