190: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/03/31(金) 00:56:09.69 ID:ORXpMvyH0
(☆...●)「まぁ実際、戦車道チームの連中を“海軍”関係者が束ねてくれてるならある程度は安心ではあるな。特に聖グロリアーナの子とか、最近タンカスロンで注目されてるリボン娘なんかは西住フリークぶりがとんでもねえって風の噂で聞いてる。
少なくともこの辺りが暴走して戦場に乱入なんて、イカれた事態は避けられたわけだ」
彡(゚)(゚)「ところがどっこい、この連中の最終目的はまさにその“戦場への乱入”や」
(;☆...●)そ「はぁ!!!?」
彡(゚)(゚)「もうちょい厳密に言えば、“乱入”やのうてより組織的で理性的な“武力介入”やな。
……知性がある分、却って厄介やが」
川 ゚ -゚)「“レンドリース”によって、我々はメッセージを日本政府に送るとともに“実績”を作ることが出来ました。
自衛隊並びに日本政府が立たされていた窮地を緩和させる、好転させる実のある支援を行えたという“実績”を。
無論本来は直接お伺いを立てて行うことが正道ですが、向こうも非合法組織を用いてテロに対処している以上そこを大っぴらに求めることは出来ない。その上で支援が“役に立ってしまった”のだから、余計なことをと突っぱねられもしない」
「…………砂尾殿、友軍への助太刀の話をしているのよな?まるで国境に兵を並べて敵国を威圧している様を聞いているような気分になるのだが」
川 ゚ -゚)「政治なんてそんなもんですよ。アレと外交は机上卓上の戦争ですから。
貸しは武器だし借りは弱みです、“強い武器で相手の弱点を殴りつけろ”はあらゆる勝負事において鉄則でしょう?
誠実さだの正直さだのはスポーツでしか通用しない。“戦争”は常に手段を選ばないものが勝ちます。
改めて申し上げておきましょう。これは戦争です、戦車道ではありません」
彡(゚)(゚)「ワイらはイニシアチブを握られたわけや。連中はワイらの“窮状”と“痛い懐”の両方を把握しており、うち前者に対して明確に“支援”が行われた。以後、向こうが接触してきた時に“台頭の味方”として応じざるを得んし、“味方としてあり続けてもらう”ためには武力や権力で強制的に押さえつけることも出来ん」
(;☆...●)「待て待て、流石に戦車道かじっただけの娘ッ子の集まりと日本政府や自衛隊が“台頭”ってのは行きすぎじゃねえか!?そこまで深刻に捉えるようなことじゃないだろ、助かったよありがとうの一言で十分だ!!」
彡(゚)(゚)「そうは問屋が降ろさん。
さっきも言ったやろ、あの子らをそういう風に“動かしてる”連中がおるって。恐らく、その黒幕共は“戦車道乙女が戦場に乱入すること”を願っとる。そうさせる狙いについては朧げなところまでしか詰められてへんが、仮にワイが突っぱねたとあれば“戦後”に間違いなく鬱陶しい動きを見せてくる。
あの子ら自体だけやのうてその裏の連中の暴走を止めるには、結局あの子ら自身の実績がワイらにとって“効いている”ことをアピールせなアカン」
川 ゚ -゚)「勿論、私自身は南慈英内閣の退陣や失脚は日本にとって害にしかならないと思っているため、そこに至るような動きは歓迎いたしません。
しかし一方で、私個人がどう思おうが“クライアント”の権力は私のそれなど比べ物にならないほど大きい。結局圧力に屈し、彼にとって喜ばしくない結末を招くことは大いに有り得ます。
この回りくどい実績作りは、南慈英に対するメッセージと私自身の“クライアント”に対する言い訳を両立したものでした。
我々が広義的に味方ではあること、その後ろにより大きな権力が存在すること、その権力があなた方戦乙女を最終的にこの戦場へ投入しようとしていること、意向を無視しすぎればいつ“敵”になりざるを得ないかわからないこと、南慈英は全て読み取るでしょう。
読み取った上で、彼は直接的であれ間接的であれ何らかの形でアプローチを取り、こちらと“落とし所”について交渉してくるはずです」
「…………ソラ、貴女なんというか………スゴイ自信ね」
川 ゚ -゚)「だって同じ立場なら私もそうしますし」
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