163: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2023/03/16(木) 22:57:16.50 ID:YzHzCrxO0
そこから本格的な銃撃戦が始まったが、
@# _、_@
( ノ`)(まぁ、これもあまり喜ばしくはないね)
現時点で既に数的・地形的不利がある上で、他の方面から更なる増援が派遣されればこれはより拡大する。時間はあくまで敵の味方、この交戦が長引けば長引くほど挙母達は不利になっていく。
@# _、_@
(# ノ°)「朧、名取!!」
「「了解!!」」
ただ幸いなことに、こちらの部隊には“軍艦”がいる。
「xxxx!!?」
「そんなもの、人に撃ったらダメですよ!!」
どこかズレた叫び声と共に、火線を遮る形で挙母の前に滑り込んできた名取。即座に向こうの銃火が彼女に集中されるが、一発辺り4000ジュール程度の熱エネルギーを何千発束にしたところで軽巡洋艦の装甲など抜けるわけもない。
「やぁあっ!!!」
「フグッ……」
「「「ドォッ!!!?」」」
玄関扉を体当たりで粉砕し、最前列にいた一人をラリアットの要領でなぎ倒す。更に踏み込んで突貫、ショルダータックルが迎え撃とうとした三人を纏めて吹き飛ばす。
「xxxっっ!!!」
「うっ……!?」
艦娘に人間が勝ち得る可能性がある数少ない分野、白兵突撃。それを看破した上で狙ってやったのか破れかぶれの末の偶然か、何れにせよナイフを構え柱の陰から飛び出したその兵士の奇襲は完璧に名取の不意をつくことに成功した。
極限まで美化した言い方をすれば、その兵士の決意と勇気が産んだ千載一遇の好機。名取は自分の肩を手が掴んだ時にようやく気づけたほどで、艦娘の身体能力と反射神経を持ってしても反撃や防御は間に合わない。
訓練された軍人による正確な、殺戮を手慣れた者による躊躇のない斬撃が、名取の喉笛に迫る。
@# _、_@
( ノ`)「邪魔だよ」
「ヌンッ!?」
だが、横合いから伸びてきた大きく太い軍用ブーツを履いた足が、容赦なくその“好機”を踏み躙った。
@# _、_@
(♯ ノ`)「Clear of the stairs!!」
「Roger Mom!!
Guys, Go ahead!! Go ahead!!」
「グゥッ………」
「「「ギャアッ!!?」」」
「XxXx!? XXXXXっ!!!」
蹴り飛ばされ柱に叩きつけられた“勇敢な兵士”、周囲で慌てて小銃を構えようとしていた数名、そして奥の階段から姿を現した更なる増援と、順番にMINIMIの火線を叩き込んでいく。
階段の敵部隊には突入してきた此方の部隊員の掃射も浴びせかけられ、瞬く間に1/3前後の人数を失ったその部隊は殆ど反撃らしい反撃が出来ぬまま後退を始めた。
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