158: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/02/25(土) 23:35:40.84 ID:0Lt92TP40
交戦開始とほぼ同時に行われるスムーズな戦力展開に、即時の増援派遣。既に市内各所で新たに発生した“戦闘”を向こうの指揮官達も把握し、その上で対処に動き始めているのだろう。
水戸警察署を始め警官や自衛隊による抵抗が完全に排除されたワケではない中でこうして更なる人員を捻出できるとすれば、同市における“武装勢力”の規模は自分達や横須賀の予想以上に大きい可能性を考慮しなければならない。
ならば、此方もド派手に動いて兵力の“過大評価”を誘発させる。
@# _、_@
(# ノ°)「主砲撃、右正面ガソリンスタンド!!」
「了解!!」
飛ばした号令に、挙母のすぐ横で小柄な人影が───神風型駆逐艦四番艦・松風が勢いよく車の影から路上へと躍り出る。その右手で起動した12cm単装砲が、何ら躊躇することなく砲弾を指定された“目標”に向かって撃ち放った。
从' '从《ワァオ》
気化性も引火性も高い液体燃料を扱い、ただでさえ【火気厳禁】は絶対不可侵な場所。そこに艦砲射撃を食らわせれば、どうなるか。
誰でも容易く辿り着ける単純明快な問だが、あえてそれを比喩的に表現するならば、
「ムグォッ」
「「「ッッ!!?」」」
マイケル=ベイ監督作品のハリウッド映画の一場面、といったところか。
「XXxxxxx!!??」
「xx,xXxxx!!」
地下の貯蔵タンクが炸裂する。空間が揺れる。暴風が吹き付ける。巨大な火柱が生贄を求める竜神のごとく逆巻き荒れ狂う。
消防署から現れた一団、その最外殻にいた数人が灼熱の渦に飲み込まれる。一人の身体が浮き上がり消防署の壁に叩きつけられる。凄まじい速度で吹き飛んできたコンクリ塊に、更に一人の頭蓋が粉砕される。
路上を、火の粉混じりの土煙が濛々と覆い尽くす。
「xxxxxxx!!」
「xxx、xxXx!」
「xxXXxxxX, xxxxxx!!」
至近で起きた大爆発、一瞬で失われた1/4の兵力、膨大な土煙による視界の封鎖。これだけ悪条件が伴ってなお、敵の指揮官は冷静だった。残った人数で即座に陣形を再編し、弾幕を周囲に張りながら部隊を後退させていく。
ただの盲撃ちなら何ら恐れることはないが、統率が取られ火線間が密な“制圧射撃”は例え的が捕捉できない状況下でも牽制としては十分な効果を発揮する。
マズルフラッシュによる位置の特定を避けるべく各員が連携を崩さない範囲で細かく動きながら銃撃を行っている点もソツがない。並の練度の部隊・兵員が相手であったなら、消防署までの撤退は十分に間に合っただろう。
「知ってるかい?」
問題は、
@# _、_@
( ノ`)「日本じゃあ、ゴミのポイ捨ては犯罪だよ」
「………っ!!!?」
相対した側が、とびきりの手練であった点にある。
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