マイティ・ソー「神と呼ばれた男」
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22: ◆t8EBwAYVrY[saga]
2022/07/01(金) 23:35:18.24 ID:VK39oSdq0
記者「ちょ、ちょっと待ったソー!一つの場所(興行)で同じ力士同士は二度取組まない。君は三日前に一度播磨に挑んでるだろう」

実況〈記者の男性が花道を歩くソーに物言いです〉

ソー「詩人、三日前に土俵に上がったのは力士ではない。土俵と力人(ちからびと)への敬意も無く、無礼極まり無い愚者だった。今日、俺は力士“雷皇”として土俵に上がり、横綱に挑む」

記者「らいおう……だと」

実況〈雷皇という四股名の力士として播磨に挑むつもりだ!以前とは生まれ変わったという意思表示か!〉

播磨灘「ほう」ニヤ

記者「し、しかしそんな無茶な……」

ソー「横綱、俺の……雷皇の挑戦を受けてくれるか?」

播磨灘「受けて立つ!わしは日下開山播磨灘や!(※)」

 ※日下開山(ひのしたかいさん)・・・横綱のこと


シフ「まさかソーがあんな格好で……それも髭まで剃るとは。少し前までは考えられなかったことだわ」

ファンドラル「ああ、『なぜ俺がミッドガルドのしきたりに合わせねばならんのだ』とか言って廻しなんか巻くハズがなかったものな」

ヴォルスタッグ「髭を落とすなどもってのほかだ」

ホーガン「相撲を……横綱を見て何かを学んだのだろう。だからこそもう一度横綱に勝負を挑むのだ」

ロキ「だがアスガルドの王子たるものが二度も……それも人間なぞに負けたとあってはしめしがつかん。もしこの戦いにソーが敗れるようであれば……次期王の座を辞するべきだと思わないか?」

ファンドラル「!……何を言い出すロキ!」

ホーガン「……」

ヴォルスタッグ「……案ずることはない。ソーは勝つ。必ず!彼はアスガルドの王になる男だ!」

シフ「ロキ、あなたソーが負ければいいと思っていない?」

ロキ「さあ」


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