勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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870:名無しNIPPER[sage saga]
2023/03/26(日) 09:41:28.90 ID:RKoe7B/E0
『少し後』


スタスタ


学者「カゲミさん…ちっと教えて下せぇ」

闇商人「何かな?」

学者「俺っちは精霊信仰の事あんま知らんのですが…ウンディーネとかそういう奴っすか?」

闇商人「あぁ…僕もあまり詳しくは無いんだけれど…マルコさんの残した書物によると完成体のホムンクルスが精霊だったらしい」

学者「ええ?どういう事っすか?兄貴が探してるのもホムンクルスっすよね?」

闇商人「う〜ん…その完成体のホムンクルスは本来精霊になる筈だったのさ…でもマルコさんがそうさせなかった」

学者「ちっと待って下せぇよ…まだ生きてるんすよね?」

闇商人「うん…ドワーフの一族に守られているという話さ」

学者「じゃぁ神はまだ残ってるという事っすね」

闇商人「話は複雑なのさ…僕も一度会った事が有るくらいでそのホムコという人がまさか精霊だとは思っても居なかった」

学者「なんか特殊な事が出来たりしたんすか?」

闇商人「僕が知る限り何も出来ない普通の女の人だよ…ただマルコさんは異常な程執着してた」

学者「そのマルコっていう人の書物を読んでみたいっす…持って来て無いんすかね?」

闇商人「残念ながら…僕の持ち物では無いから書物は全部ハテノ自治領に置いて来たよ」

学者「そーっすか…信仰されてるくらいなんできっと何か出来るんすよね…」

闇商人「まぁエルフを生んだり…そんな感じかな?」

学者「ちょちょちょ…生命を生む?」


歴史の話になってしまうけれど…

3000年くらい前に精霊樹という木からエルフが生まれる様にしたらしいんだよ

それだけじゃ無くてドラゴンを生んだのも精霊だという話さ

だからエルフもドラゴンも精霊を崇拝している

エルフに近しい関係だったシン・リーンも精霊信仰なのはそのせいさ

こちらの大陸には中央に大きな樹海があってね

エルフはその樹海を住処として精霊樹と精霊を守っていたのさ

ところが20年ほど前の大厄災の時にその樹海が光る隕石によって焼き尽くされた

それまではエルフ達とシン・リーンは立地的に近かったんだけど

光る隕石が落ちて以降エルフは住処を失ってその後移り住んだのはシャ・バクダ

シン・リーンとは遠縁になってしまった


闇商人「あぁ話が逸れてしまったな…ホムコさんの話だったか…」



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