勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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700:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/23(金) 22:00:52.27 ID:rO0UWc+40
『船尾楼』


グビグビ プハァ…


中年の女「フゥ…少し落ち着いたわ…」ヒック

盗賊「ヌハハ中々良い飲みっぷりな様で?」

中年の女「あなた…ちょっと事情が変わったわ…今日から正式にあなた達を登用する」

盗賊「なぬ!?俺は何にも縛られんと言ったはずだが?」

中年の女「あなた達は海賊王の娘を探して居るのでしょう?ホムンクルスの事も…」

盗賊「ヌハハお見通しってか…さすが地獄耳だ」

中年の女「だったら私に従いなさい…私達も海賊王の娘を探して居るの」

盗賊「なんだ…条件は同じじゃ無ぇか」

中年の女「ホムンクルスの完全体…ホムコの居場所は分かるかもしれない」

盗賊「何ぃ!?」

中年の女「それが条件よ」

盗賊「かも知れないってどういう事よ?」

中年の女「ホムコが生きて居るのは情報筋から確認済み」

盗賊「俺はそのホムコって奴に会うのが目的じゃ無ぇ…ホムンクルスの体をロボに与えたい」

中年の女「それはホムコに聞けば済む事」

盗賊「…なるほど?それで俺達に何させる気よ?」

中年の女「私の手足になってくれれば良いの…ギルドからの支援は約束するわ」

学者「兄貴ぃ…これ悪い条件じゃ無さそうっすよ?」

盗賊「手足って何だよ!」

中年の女「…」パサ

盗賊「んん?そりゃニーナが盗んだ謎の書簡だな?それがどうした?」

中年の女「私はコレの解読が出来る人物に会う必要がある…つまり忙しいの」

盗賊「ほう?」

中年の女「その間あのアバズレ女を放置するのは看過できない」

盗賊「なんだ俺らにあの婆ぁをヤレってか?」

中年の女「ウフフフそうよ婆ぁよ!!もっと言って!!婆ぁって!!」

盗賊「ヌハハあんたも相当イカれてるな…」

中年の女「でもギルドのルールで殺すのはご法度…どうするかはこれから決める…あなた達は私に従えば良いの」

盗賊「まぁ…どうするかまだ決まって無いって事か」

中年の女「あの婆ぁが何を目的にアイリーンを演じてるのか調べるのも一つ…」

盗賊「なるほど?でもな?俺にもあんま時間が無い訳よ…さっさとそのホムコっていう奴に会いに行きてぇ」

中年の女「情報が必要でしょう?あなたの邪魔をする気は無いわ…ただ少し私の手足になって貰うだけ」

盗賊「情報が揃い次第俺は旅に出る…それで構わないなら協力しない事も無い」

中年の女「フフ成立ね…ミライとリッカという子にもちゃんと伝えて置くのよ?」

盗賊「あいつ等は目的が少し違う…探してるのは海賊王の娘だ」

中年の女「私達が探してるのも海賊王の娘よ?目的が一致してる」

盗賊「分かった…言っておく」


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