610:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/12(月) 18:37:17.41 ID:X4eygvxo0
『船尾』
ザザザザーーーー
盗賊「リコル!ここに居たか…何をしている?」
戦士「他の海賊船が居ないか見張って居るのだ…雨だと思って警戒を怠ってしまったからな」
盗賊「丁度ここは船尾楼の梁に隠れて雨に当たらんか…」
戦士「フフ…しかし何処から接近されたか分からなかったな?」
盗賊「船が並走していたから後ろから追い越して来たのだろう」
戦士「あの海賊船…帆を一枚焼いた船だ」
盗賊「そうだったのか…気付かなかった」
戦士「ここまでずっと追って来た事を思うと…仲間の海賊船が居るかもしれない」
盗賊「なるほど…」
戦士「娘の鼻は雨の日は役に立たない…私はここでしばらく監視を続ける」
盗賊「ふむ…ここは雨が当たらんから篝火を焚いても良さそうだ…」
戦士「それほど寒くは無いぞ?」
盗賊「老戦士へのいたわりだ…篝火で芋でも焼くと良い」
戦士「フフ…そうさせて貰う」
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『船首楼』
ポタポタ ピチョン
剣士「姉さん…木の芽を蒸かしたよ…食べて?」
女オーク「私はもう大丈夫なのに…ミライが食べて?」
剣士「何言ってるんだ…血が足りないんだから…ほら」
女オーク「はむ…」モグモグ
剣士「なんだろう…姉さんの血を見ると落ち着かない…腹が立つ」イラ
女オーク「もうあの力を使っては駄目よ?約束して」
剣士「…分かってるさ…でも姉さんが死ぬくらいなら…使う」
女オーク「…」
剣士「危険な力なのは分かってる…魔術書で調べたから」
---そう---
---力を使うと僕が消える---
---でもその力は…僕の思い通り…世界を作る事が出来る---
---量子転移---
---究極の魔法---
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