263:名無しNIPPER[sage saga]
2022/11/16(水) 20:45:21.68 ID:Xx1bIi7d0
『荷室』
スタスタ
女狐「…」キョロ
豪族「!!?お前…海賊王の娘とグルだったのか!!」ズリズリ
女狐「シィーーーッ…声が大きい」ヒソ
豪族「この野郎…」グググ
女狐「違う…勘違いしないで…潜入に成功しているの…私は髭男爵の弟に雇われている諜報員よ」
豪族「何?」
女狐「こんな事になってしまって居て私も驚いてる…髭男爵の弟は何処に?」
豪族「もう死に体だ…そこに転がってる手足の無いのがそうだ…舌も抜かれて話す事も出来ん」ヒソ
女狐「ええ!?そんな酷い事に…」タジ
髭男爵の弟「はぅぅぅ…はぅはぅ…」モゾモゾ
女狐「失った手足はキ・カイに行けばなんとか出来る…」
髭男爵の弟「…」グッタリ
豪族「お前は外と連絡出来るのか?」
女狐「理由を作ればなんとか…」
豪族「あいつ等は指示が無い限りこの船に来る事は無ぇ」
女狐「船は何処に?」
豪族「少し北に行った所にある川の上流だ…行けるか?」
女狐「一人で行って私の方が危ないわ」
豪族「ちぃ…何人か酒場に入り浸ってる筈だ…そいつらに話して何とかしろ」
女狐「それなら出来る」
豪族「海賊王の娘達は15人足らずだ…外に居る奴らが一気に来れば制圧出来る」
女狐「そうね…」
豪族「ただ魔術師が何処かに居るだろう?そいつだけお前が始末しろ…あとこの足枷を外す鍵を探して欲しい」
女狐「分かったわ…やってみるから大人しくしてて」スック
豪族「ようし…立場が逆になったら俺専属の奴隷にしてやる…グフフフ」
---懲りない男ね---
---そんな目的じゃ何も達成出来ないのに---
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