【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.4
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426: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/11/06(日) 20:33:00.84 ID:qALyBpIn0

……朝だ。

空に登る陽の光が心地よく、目を開けると同時に胸に風が吹き抜けるような爽やかさ。
人々は夢と希望をその胸に抱きながら、1日の行動を開始する。


「はぁ、よく寝た……」


私もゆっくりと体を起こし、うんと伸びを一つ。
それだけの動作なのに、腕や脚には鈍い痛みが走る。
でも、今の私からすればこの痛みには愛おしさや心地よさを感じる部分もある。
外の世界では久しく忘れていた、自分を締め上げるようなこの感覚。
私の存在を何よりも声高に証明してくれるそれは、地に足をつける感覚というにふさわしい。
その痛みに体をさすりながら、鏡の前へ。メイクもなし、寝起きの髪はボサボサ。
こんな姿ファンには見せられないよな、と手入れを開始。


「眠た……」


この島にはファンなんざ一人もいないのは事実なのだが、う私だって20歳という世間では花の盛りの年齢。
それに、大前提として私はアイドルであり、カミサマなのだ。
こんなところで失望を与えるようなことがあってはならない……なんて、そんなプロ意識も、この島に来てからあいつに教わったことだ。


「最後は、赤のリップで」




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