8:名無しNIPPER[saga]
2022/06/09(木) 20:25:20.13 ID:5wbSF7NG0
──空き家前──
私「……」
??「ここで何してんの?」
私「わっ!? だ、誰?」
青年「俺は島長の息子。お袋に様子を見てこいって命令されちゃってさ。で、何してんの?」
私「何って……夜涼みだよ。昼間の話を聞いて、色々と気持ちを整理したくて」
青年「あー。外の世界にはないんだっけ、うちみたいな風習」
ザザーン
青年「この島、昔は暴力的な男が多くてさ。男女仲がすごく悪かった。そこで俺の先祖が編み出した方法が魔法ってわけ」
私「そう。魔法なら筋力とか関係ないもんね」
青年「うん。大人になれば魔法が本当はないってこと、気づく人も結構出てくるけど、子供の頃からの刷り込み──条件反射はそう簡単に消えはしない」
青年「頭では否定しても呪文を唱えられれば幻覚と幻痛が襲う。だから魔法は絶対で、魔法が効かない俺たち一族が統治者であり続けられるって寸法さ」
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